教科書に書かれた歴史のほかに、もうひとつの歴史があると信じた人々がいました。神代の文字で書かれた古文書、海に沈んだ大陸、日本にやってきたキリストや失われた十部族。科学の世界にも、多くの学者が見たと言いながら存在しなかった光線や、実験室で生まれて消えた水がありました。ここに集めたのは、事実ではないとされながら、人を惹きつけてきたもうひとつの歴史と科学です。竹内文書やアトランティス、ムー大陸は「オカルト」の分類に載せています。
ここに載せた説の多くは、学問の世界では認められていないか、はっきり否定されています。紹介は信じるためではなく、人がなぜそれを信じたのかを眺めるためのものです。
76語
古史古伝と神代文字
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『古事記』『日本書紀』より古い時代を記したと称する文書の総称。多くは江戸時代以降に作られたと考えられているが、超古代の日本を語る書として根強い愛好者がいる。
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熊野の九鬼家に伝わったとされる文書。天地開闢からの神々の系譜や、日本が世界を治めていた時代を記すという。
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富士山の麓の宮下家に伝わったとされる文書。富士山の北に古代の王朝「富士高天原」があったと記す。「富士古文献」とも呼ばれる。
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物理学者を名乗る楢崎皐月が、六甲山中で出会った人物から写させてもらったという、渦巻き状の図象文字の文献。超古代の科学が記されているとして、今もさまざまに解釈されている。
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聖徳太子が編んだと称して江戸で刊行された七十二巻の書。伊勢神宮の成り立ちをめぐる記述が問題になり、幕府によって偽書とされ発禁になった。
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漢字が伝わる前から日本に固有の文字があった、とする説で挙げられる文字の数々。平田篤胤が熱心に集めたが、多くはハングルなどによく似ており、後世に作られたものと考えられている。
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対馬の阿比留家に伝わったとされる神代文字。形がハングルにそっくりで、ハングルをもとに作られたとみられている。
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『上記』などに使われているとされる神代文字。象形文字に近い形と、それを簡略にした形がある。
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『ホツマツタヱ』を書き記すのに使われた文字。丸や三角などの図形を組み合わせて一音を表す。
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江戸後期の国学者。神代文字を集めた『神字日文伝』を書き、天狗にさらわれて異界を見たという少年・寅吉から聞き取った『仙境異聞』も残した。異界と古代への熱情が、のちの偽史の源流のひとつになった。
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天狗に連れられて山の異界で修行したと語る少年・寅吉から、平田篤胤が聞き取った記録。異界の暮らしや道具が細かく記されている。
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茨城の皇祖皇太神宮の管長。竹内文書をはじめ、キリストや釈迦の遺品、ヒヒイロカネの剣などの「神宝」を次々に世に出した。不敬罪で起訴されたが、最終的に無罪となった。
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竹内文書に出てくる、錆びない幻の金属。超古代の日本で作られていたとされ、漫画やゲームにもたびたび登場するようになった。
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牧師から転じて、竹内文書に心酔した人物。広島の葦嶽山を世界最古のピラミッドだと主張し、日本とユダヤが同じ祖先を持つという説も唱えた。
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酒井勝軍が「日本のピラミッド」と認定した三角形の山。山頂近くには巨石が並び、いまも訪れる人がいる。
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ゴルゴダの丘で処刑されたのはキリストの弟で、本人は日本へ逃れて106歳まで生きた、という竹内文書の説にもとづく墓。村はこれを観光に生かし、毎年「キリスト祭」を開いている。
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モーゼが日本にやってきて、石川県の山中で亡くなったとされる墓。これも竹内文書の説によるもので、「モーゼパーク」として整備されている。
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東北の盆踊りの意味のわからない唄の文句。ヘブライ語で読めば神をたたえる言葉になる、という説があり、キリストの墓の話と結びつけられた。
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古代の津軽に独自の王国があったと記す文書をめぐり、真偽をめぐる論争と裁判が起きた。紙や筆跡の鑑定から、発見者自身による作とする見方が強い。
海の向こうから来た英雄
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平泉で死んだはずの源義経は北へ逃れ、大陸に渡ってチンギス・ハーンになった、という説。大正時代の小谷部全一郎の本がベストセラーになり、大いに広まった。
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義経が平泉から北へ逃げ、蝦夷地に渡ったとする伝説。東北や北海道の各地に、義経が立ち寄ったという神社や岩が残る。
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『成吉思汗ハ源義経也』(1924年)の著者。アメリカで学んだ牧師で、アイヌの人々の支援にも携わった。
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日本人は古代イスラエルの「失われた十部族」の子孫だ、とする説。スコットランドの商人マクラウドが明治期に唱え、神社の造りや祭りの掛け声にヘブライ語との共通点を探す人が後を絶たない。
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アッシリアに滅ぼされて行方がわからなくなったイスラエル王国の十の部族。世界各地の民族がその子孫だとする説が、何度も唱えられてきた。
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古代の渡来系の一族・秦氏が、じつはユダヤ系のキリスト教徒だった、とする説。京都の太秦や「いさら井」という井戸の名が根拠に挙げられる。
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秦の始皇帝の命で不老不死の薬を探しに東の海へ出た方士・徐福が、日本にたどり着いたという伝説。和歌山や佐賀など、上陸地を名乗る土地が各地にある。
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唐の楊貴妃は反乱で死なず、船で日本へ逃れて山口にたどり着いた、という伝説にもとづく墓。二尊院に五輪塔が残る。
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コロンブスより300年早くアメリカ大陸に渡ったとされるウェールズの王子。その子孫の「ウェールズ語を話す先住民」を探す探検が、18世紀に本気で行われた。
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コロンブス以前に北米が描かれた15世紀の地図として発表され、大学図書館に収められた。のちにインクから20世紀の顔料が見つかり、偽物と結論づけられた。
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明の鄭和の艦隊が、コロンブスより先に世界を一周してアメリカに到達していた、という元海軍軍人の本。世界的なベストセラーになったが、歴史学者からはほぼ全面的に否定されている。
失われた大陸と超古代文明
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キツネザルの化石がインドとマダガスカルに分かれて見つかることを説明するため、動物学者が仮定した沈んだ陸地。のちに神智学に取り入れられ、太古の人類が住んだ伝説の大陸になった。
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北風の向こうにあるという常春の楽園。ギリシア神話の土地が、近代のオカルトでは極北にあった超古代文明の地とされた。
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『アトランティス――大洪水以前の世界』(1882年)の著者。世界中の文明はアトランティスから広まったと説き、近代のアトランティス熱の火付け役になった。シェイクスピアの作品はベーコンが書いたという説も唱えた。
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太平洋に沈んだ「ムー大陸」を世に広めた人物。インドの寺院で見せてもらったという粘土板を根拠にしたが、その粘土板を見た者はいない。
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地球の地殻全体が短い期間にずれ動き、南極がかつては温暖な場所にあった、とする説。アインシュタインが序文を寄せたことで知られ、南極に失われた文明があったとする説の土台になった。
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『神々の指紋』(1995年)の著者。氷河期に高度な文明があり、大洪水で滅んだと説いて世界的なベストセラーにした。
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「場違いな工芸品」。作られたはずの時代にはありえない技術で作られたとされる遺物の総称。多くは誤解や捏造だとわかっている。
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沈没船から引き上げられた、歯車を組み合わせた青銅の機械。天体の動きを計算する装置で、オーパーツの中では数少ない本物の、しかも驚くべき遺物。
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コロンビアの古代の遺跡から出た、飛行機にそっくりの小さな金細工。実際には鳥や魚、昆虫をかたどったものとみられている。
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エジプトの神殿の壁に刻まれた、電球のように見える浮彫り。実際には蓮の花から蛇が生まれる神話の場面を描いたもの。
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数億年前の岩の中から見つかったとされる鉄のハンマー。岩は近代に周りの鉱物が固まってできたもので、ハンマーも19世紀ごろのものとみられている。
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恐竜の足跡と並んで人間の足跡があるとされた化石。実際には恐竜の足跡の一部が崩れたものや、後から彫られたものだった。
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インドの叙事詩に登場する神々の空飛ぶ乗り物。20世紀に「古代インドには飛行機があった」という説の根拠として持ち出された。
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インドの遺跡モヘンジョ・ダロは古代の核戦争で滅んだ、とする説。叙事詩の武器の描写や、ガラス化した砂などが根拠とされたが、いずれも裏づけはない。
空から来た神々
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太古の地球に宇宙人がやってきて、人類に文明を授けた、とする説。ピラミッドや地上絵、神話の神々は宇宙人の痕跡だと解釈される。
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『未来の記憶』(1968年)の著者。古代宇宙飛行士説を世界的なブームにした。日本の遮光器土偶も宇宙服を着た姿だと主張した。
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シュメールの粘土板を独自に読み解き、惑星ニビルから来た「アヌンナキ」が遺伝子を操作して人類を作った、と説いた作家。
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シッチンが唱えた、3600年周期で太陽を回る未知の惑星。のちに「ニビルが地球に衝突する」という終末予言に姿を変え、何度も予言の日が過ぎていった。
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マヤの王パカルの石棺の蓋の浮彫り。デニケンはこれを「ロケットを操縦する宇宙飛行士」と読んだが、実際には王が死後の世界へ降りていく場面を描いている。
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西アフリカのドゴン族が、肉眼では見えないシリウスの伴星を知っていたのは、シリウスから来た宇宙人に教わったからだ、とする本。人類学者の聞き取り自体に疑問が出され、欧米人との接触で伝わった可能性が指摘されている。
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大きなゴーグルのような目をした縄文時代の土偶は、宇宙服を着た宇宙人を写したものだ、とする説。実際の目の表現は、雪の光をさえぎる遮光器に似ていることから名がついた。
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ピラミッドの形の中に置くと、カミソリの刃が切れ味を取り戻し、食べ物が腐りにくくなる、とされたブーム。日本でも模型が売られた。
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ピラミッドは奴隷の労働で築かれたのか、宇宙人か失われた文明の仕業か。近年の発掘で、給料と食事を与えられた労働者の町が見つかっている。
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精神科医ヴェリコフスキーの本。金星は木星から飛び出した彗星で、地球に接近して聖書の奇跡を起こした、と主張した。科学者たちが猛反発し、出版社への不買運動にまで発展した。
幻の科学
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フランスの物理学者ブロンロが発見を発表した新しい放射線。多くの学者が「見えた」と論文を書いたが、アメリカの物理学者が暗室でこっそりプリズムを抜いても見え続けたことで、錯覚だと暴かれた。
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細いガラス管の中でできる、粘り気があり凍らない「重合した水」。世界中で研究されたが、ガラスから溶け出した不純物や汗の成分によるものとわかり消えていった。
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農学者ルイセンコが唱えた、後天的に得た性質が遺伝するという説。スターリンの支持を得て遺伝学者たちが弾圧され、ソ連の農業と生物学は大きく立ち遅れた。
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二人の化学者が、室温の電気分解装置で核融合が起きたと発表し、世界中が追試に走った。ほとんどの研究室で再現できず、夢のエネルギーは幻に終わった。
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イギリスで発見された、人と猿のあいだをつなぐとされた頭骨。40年にわたって本物と信じられたが、人の頭骨とオランウータンの顎を組み合わせた捏造だった。
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医師メスメルが唱えた、生き物の体を流れる目に見えない流体。患者を集めて桶を囲ませる治療がパリで大流行したが、王の命じた調査委員会に否定された。催眠術の源流になった。
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動物磁気説の提唱者。英語の「メスメライズ(魅了する)」は彼の名から来ている。
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精神分析家ヴィルヘルム・ライヒが発見したと主張した生命エネルギー。それを集める箱「オルゴン・ボックス」を売ったとして裁判にかけられ、ライヒは獄中で亡くなった。
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火星の表面に見えたという網の目のような線。アメリカの天文学者ローウェルは、火星人が作った運河だと信じて観測を続けた。探査機の写真で、存在しないことがわかった。
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光を伝えるために宇宙を満たしていると考えられていた物質。検出する実験がことごとく失敗し、相対性理論の登場で不要になった。偽の科学ではなく、正しく捨てられた科学の例。
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燃えるものに含まれていて、燃えると抜け出していくと考えられた物質。ラヴォアジエが燃焼は酸素との結合だと示し、姿を消した。
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生き物は泥や腐った肉から自然に湧いて出る、という説。パスツールが首の曲がったフラスコの実験で否定するまで、長く信じられた。
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計算ができる馬が、実は質問者の無意識の仕草を読んでいたとわかった事件は、観察する側が結果を歪めてしまう危うさの例として、心理学の教科書に残り続けている。
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血液型で人の性格が決まるとする考え。昭和初期に教育学者が唱え、1970年代に放送作家の能見正比古の本でブームになった。統計的な裏づけは得られていない。
陰謀論の系譜
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ユダヤ人の指導者たちが世界征服を計画した会議の記録だと称する文書。フランスの風刺文書を盗用した捏造だと早くに暴かれたが、ナチスの宣伝に利用され、深刻な迫害を招いた。
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フランス王に一斉に逮捕され解散させられた騎士団は、莫大な財宝と聖杯をどこかへ隠した、という伝説。多くの冒険小説と陰謀論の種になった。
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欧米の政財界の要人が非公開で集まる会議。実在する会議だが、世界の行く末をひそかに決めている場所だとして、陰謀論の定番の舞台になった。
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ナチスによるユダヤ人の大量虐殺はなかった、あるいは誇張されている、とする主張。膨大な証拠によって完全に否定されており、多くの国で法的に規制されている。偽史が現実の人々を傷つけるもっとも重い例。
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秘密の支配者たちが国家をなくし、ひとつの世界政府を作ろうとしている、とする陰謀論の総称。さまざまな陰謀論がこの大きな物語に吸い込まれていく。
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1963年のケネディ大統領暗殺には、単独犯とされたオズワルドのほかに黒幕がいた、とする説の数々。CIA、マフィア、キューバなど、名指しされた相手は数えきれない。
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キリストの血筋を守る秘密結社「シオン修道会」の存在を記したとされる文書。フランスの一人の男が図書館にひそかに納めた偽造文書だったが、小説『ダ・ヴィンチ・コード』の下敷きになった。
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無から無限のエネルギーを取り出す装置は発明されているが、石油会社や政府に握りつぶされている、とする説。永久機関の夢と陰謀論が結びついたもの。
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