香水の原料は、鯨の腸の結石や、麝香鹿の腺でした。人は香木を焚いて香りを「聞き」、疫病を悪い空気のせいと考えて、鳥の嘴のような仮面に香草を詰めました。町を覆った悪臭、匂いの出る映画、紅茶に浸したマドレーヌ。匂いと香りの話を集めました。
年代は目安です。
42語
香料の奇妙な来歴
-
マッコウクジラの腸にできる結石。浜に流れ着き、高価な香料となる。
-
ジャコウジカの雄の腺から取る、強い香料。ムスク。
-
ジャコウネコの分泌物から取る香料。シベット。
-
ビーバーの腺から取る香料。カストリウム。
-
アラビアの木の樹脂。神殿で焚かれた香。フランキンセンス。
-
ミイラ作りにも使われた、木の樹脂。ミルラ。
-
神殿で夕べに焚かれた、何種もの香料を練った香。
-
沈香のうち、最上とされる香木。
-
樹脂がしみこんで、水に沈むほど重くなった香木。
-
正倉院に伝わる香木。信長らが切り取った跡が残る。
-
仏像や扇にも使われる、甘い香りの木。
-
木から取れる、清涼な香りの結晶。
-
ハンガリーの王妃を若返らせたと伝えられる、ローズマリーの水。
-
ケルンで売り出された、柑橘の香りの水。
-
合成の香料を大胆に使った香水。
-
革の臭いを消すため、香りを染み込ませた手袋。
-
香料を詰めて身につけた、透かし彫りの玉。
-
香料を詰めて、身につけたり衣に入れたりした袋。
香りを聞く
-
香木を焚き、その香りを「聞く」芸道。
-
何種かの香を聞き分けて、当てる遊び。
-
五つの香の組み合わせを、源氏物語の巻名で答える遊び。
-
源氏香の答えを表す、縦線と横線の図。着物の文様にもなった。
-
練り香を持ち寄り、その優劣を競った遊び。
-
部屋にどこからともなく香らせるように焚いた香。
-
香の燃える長さで、時を計った時計。
悪臭と疫病
-
病気は、悪い空気から起こるという考え。
-
嘴の部分に香草を詰めた、鳥のような仮面。
-
疫病の中で盗みを働いた泥棒たちが、身を守ったという香草の酢。
-
ロンドンのテムズ川の臭いがひどく、議会も困った夏。
-
悪臭を隠すため、宮廷で香水が大量に使われた。
-
敵に強い臭いの液を吹きかける動物。
匂いの技術と記憶
-
映画の場面に合わせて、座席に匂いを送った仕組み。
-
映画館の空調で、匂いを流した仕組み。
-
こすると香りが出る、印刷の技術。
-
匂いの感じ方を測る装置。
-
漏れに気づけるよう、無臭のガスにつける臭い。
-
匂いが、昔の記憶を突然よみがえらせること。
-
雨が乾いた土に降ったときの匂い。ペトリコール。
-
新車の内装から出る匂い。スプレーも売られている。
-
古い紙とインクが分解するときの、甘い匂い。
-
宇宙服から戻った飛行士が、焼けた金属のようだと言った匂い。
-
匂いのない男が、究極の香りを求めて人を殺す小説。
該当する見出し語は、この分類にはありません。辞典全体の索引も引いてみてください。
ほかの棚へ