何を食べ物と見なすかは、土地と歴史が決めています。ある国のご馳走が、ほかの国では顔をしかめられる。ここには、においや見た目で敬遠されながら、人々に長く愛されてきた食べ物を集めました。安全に食べるための知恵が、風味に変わったものも多くあります。
食べ方や産地には地域差があります。
41語
臭いで知られる食べ物
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ニシンを塩漬けにして発酵させた缶詰。開缶すると強烈なにおいが広がり、屋外で開けるのが通例とされる。
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エイを発酵させた料理。アンモニア臭が強く、初めて食べる人は涙を流すと言われる。
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「果物の王様」と呼ばれるが、独特のにおいのため、ホテルや公共交通機関への持ち込みを禁じる場所がある。
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ニシオンデンザメの肉を数か月かけて発酵、乾燥させたもの。生のままでは毒があるため、この処理をする。
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魚を開いて、繰り返し使う「くさや液」に漬けて干したもの。焼くと強いにおいがするが、旨味は深い。
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青カビを繁殖させたチーズ。ロックフォールやゴルゴンゾーラなどが知られる。
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蒸した大豆を納豆菌で発酵させた食品。糸を引き、独特のにおいがあるため、好みが分かれる。
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豆腐を発酵液に漬けて作る。遠くからでもにおいで場所がわかるが、揚げて食べるとおいしいと、愛好者は言う。
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アザラシの皮の中に海鳥のアパリアスを詰め込み、数か月発酵させる保存食。
虫と小さな生きものを食べる
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ハチの幼虫やさなぎ。佃煮や炊き込みご飯にして食べる。
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稲を食べるイナゴを、醤油と砂糖で甘辛く煮たもの。農村の保存食として親しまれてきた。
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天竜川の川底に棲む、トビケラなどの幼虫。冬の風物詩として、佃煮にして食べられる。
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ハエの幼虫が入り込んだチーズ。欧州連合の衛生規制の対象になり、販売が禁止されている。
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アリの卵。「メキシコのキャビア」とも呼ばれ、バターで炒めて食べる。
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市場の屋台で売られる、大きな蜘蛛の揚げ物。外はぱりぱり、中はやわらかいという。
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サゴヤシの幹に棲む幼虫。生でも、焼いても食べられる。
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絹を取ったあとの蚕のさなぎ。韓国では「ポンテギ」と呼ばれ、屋台で売られる。
内臓と部位を食べる
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羊の内臓を刻み、オート麦と混ぜて胃袋に詰めて茹でたもの。詩人バーンズの誕生日に、詩の朗読とともに食べる。
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牛の睾丸を揚げたもの。名前が「牡蠣」であるのは、食べる前に中身を教えないためだとも言われる。
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孵化直前のアヒルの卵をゆでたもの。殻を割って中身をすする。
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牛や豚の内臓を煮込んだ料理。居酒屋の定番で、部位ごとに食感が違う。
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猛毒を持つフグの卵巣を、二年以上塩漬けと糠漬けにして毒を弱めたもの。なぜ毒が抜けるのか、はっきりと分かっていない。
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生きた猿の頭蓋を開いて食べるという話は、映画『インディ・ジョーンズ』などで知られる。実際に日常的に食べられていたとする確かな記録は、乏しい。
日本各地の珍味
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海のパイナップルとも呼ばれる海産物。甘、苦、しょっぱいなどが混ざった味と、独特の香りがある。
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ナマコの腸の塩辛。唐墨(からすみ)、雲丹とともに、日本三大珍味の一つとされる。
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ボラの卵巣を塩漬けにして干したもの。薄く切って酒のさかなにする。
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ウニの身を塩漬けにして保存した、日本三大珍味の一つ。ミョウバンを使わない「無添加」もある。
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琵琶湖のニゴロブナを、飯と一緒に長く漬け込んで発酵させたもの。寿司の原型とされる。
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鯖などを塩漬けにしたのち、糠に漬け込んだ保存食。
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アイゴの稚魚を塩漬けにした沖縄の珍味。豆腐にのせて食べる。
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馬肉を生で食べる。熊本、長野、福島などで、古くから親しまれてきた。
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鯨の尾のつけ根の霜降りの部分。刺身で、もっとも珍重されてきた。
毒と飲みもの
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猛毒テトロドトキシンを持つが、免許を持つ調理師が処理すれば安全に食べられる。江戸時代には、食べることが禁じられた時期もあった。
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塩化アンモニウム入りの黒い飴。強い塩味と薬のような風味が、北欧の人々には親しまれている。
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ビール酵母のエキスからできたペースト。「好きか嫌いか」を宣伝文句にしている。
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蛇を丸ごと酒に漬けたもの。沖縄の「ハブ酒」は、毒蛇を使う。
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コショウ科の植物の根を砕いて水で出した飲みもの。舌がしびれ、気持ちが落ち着く。
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ジャコウネコに食べさせて、糞から取り出したコーヒー豆。高価だが、動物の飼育の問題も指摘されている。
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馬の乳を発酵させたアルコール飲料「クミス」。遊牧民の日常の飲みものである。
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トウモロコシを噛んで唾液で糖化させ、発酵させる酒。古い製法が、いまも一部に残る。
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米を口で噛み、唾液の酵素で糖化させて造る酒。映画『君の名は。』の題材にもなった。
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