人が何かを信じた記録を、ひとつずつ並べた目録です。大きな宗教も、村ひとつ分の信仰も、冗談から始まった宗教も、同じ行の幅で載せています。
特定の信仰や団体を勧めたり、否定したりするためのものではありません。年代や人数には諸説あるものが多く、ここでは代表的な説を採っています。
160語
第一部世界の大きな宗教
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ゴータマ・シッダールタ(釈迦)の教え。苦しみの原因は執着にあるとし、八正道による解脱を説く。上座部・大乗・密教(金剛乗)に大きく分かれ、アジア全域に広まった。
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パーリ語の経典を伝え、出家者が戒律を守って修行する仏教。スリランカからタイ、ミャンマー、ラオス、カンボジアへ広まった。橙や黄の衣の僧が朝に托鉢して歩く姿で知られる。
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自分ひとりの悟りより、すべての生きものを救う「菩薩」の道を重んじる仏教。多くの仏と菩薩、新しい経典を生み、中国、朝鮮半島、日本、ベトナムへ伝わった。
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坐禅によって自分の心の本性を見ることを重んじる仏教の流れ。インドから来た達磨を初祖とし、中国で形になった。日本には臨済宗、曹洞宗、黄檗宗が伝わり、茶の湯や庭園にも影響を与えた。
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宋で禅を学んだ栄西が伝えたとされる禅の宗派。師が与える公案に取り組んで悟りを目指す。鎌倉と京都の「五山」の寺々は、室町時代の漢詩文や水墨画の中心にもなった。
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禅の修行者に師が与える、理屈では答えられない問い。白隠慧鶴が作った「隻手の音声(片手の拍手はどんな音か)」がよく知られる。主に臨済宗で用いられる。
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宋から帰った道元が伝えた禅の宗派。悟りを求めて座るのではなく、ただひたすら座ること(只管打坐)そのものを修行とする。福井の永平寺と横浜の總持寺を大本山とする。
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水を使わず、石と白砂だけで山や川、海を表した庭。禅寺に多く作られた。京都・龍安寺の石庭は、15の石をどこから見ても一度に全部は見られないように置いたといわれる。
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阿弥陀仏の力にすがり、死後に極楽浄土へ生まれることを願う信仰。日本では法然が浄土宗を、弟子の親鸞が浄土真宗を開き、「南無阿弥陀仏」の念仏が庶民に広まった。
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法然の弟子の親鸞を開祖とする宗派。阿弥陀仏の救いはすでに与えられているとし、念仏はそれへの感謝だと説いた。僧が妻帯することを早くから認め、本願寺を中心に大きな教団になった。
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鉦や太鼓を打ち鳴らし、踊りながら念仏を唱えること。空也に始まるとされ、鎌倉時代に一遍が各地を巡って広めた。盆踊りの源流のひとつともいわれる。
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日蓮が法華経こそ正しい教えだとして開いた宗派。「南無妙法蓮華経」の題目を唱える。他宗を激しく批判して流罪にもなった。近代の在家教団の多くが、日蓮の教えや法華経を土台にしている。
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真言(マントラ)を唱え、手で印を結び、心に仏を思い描いて、この身のまま仏になることを目指す仏教。儀礼の多くを師から弟子へ秘密に伝えるため「密」教という。日本には空海と最澄らが伝えた。
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唐で密教を学んだ空海が開いた宗派。高野山の金剛峯寺と京都の東寺を拠点とし、護摩を焚いて祈る。空海は今も高野山の奥之院で瞑想を続けているとされ、毎日食事が運ばれている。
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空海が嵯峨天皇から賜って開いた、山の上の宗教都市。百を超える寺が並び、奥之院には空海の御廟へ続く参道沿いに、戦国武将から企業までの墓がひしめく。2004年に世界遺産になった。
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仏や菩薩を決まった配置で描き、悟りの世界を図にしたもの。修行者はこれを見つめて仏の世界を心に思い描く。日本では主に絵で、チベットでは色砂や立体でも作られる。
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胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅をひと組にしたもの。空海が唐から持ち帰り、真言宗の寺では堂の両側に向かい合わせて掛ける。京都の東寺などに古い作例が残る。
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僧たちが色をつけた砂を少しずつ置いて、何日もかけて描く曼荼羅。完成すると儀式ののちに崩し、砂を川などに流す。形あるものは移ろうという教えを表すとされる。
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インドから伝わった密教を多く含む仏教。高僧が亡くなると生まれ変わりの子どもを探して後継ぎにする「転生活仏」の制度を持ち、ダライ・ラマはその代表。モンゴルやブータンにも広まった。
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観音菩薩の化身とされ、生まれ変わりの子どもを探して継がれてきたチベット仏教の高僧の称号。14世は1959年にインドへ亡命し、ダラムサラに亡命政府を置いた。1989年にノーベル平和賞を受けた。
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遺体を切り分けて山の上に置き、ハゲワシなどの鳥に食べさせて天へ送る葬り方。木が少なく土も固い高原で、魂が去ったあとの体を生きものに施すものと考えられてきた。
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修行僧が木食(穀物を断つ食事)を続けて自らの身体を乾かし、土中の石室で読経しながら入定した姿。山形県の湯殿山周辺の寺に多く残り、いまも拝観できるものがある。
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火を焚いた炉に、木や穀物などの供物を投じて祈る密教の儀式。古代インドの火の祭祀「ホーマ」に由来する。燃え上がる火は、仏の智慧が煩悩を焼き尽くす姿とされる。
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最澄が中国の天台の教えを伝えて比叡山に開いた宗派。法華経を中心に、密教や禅、念仏まで学ぶ総合の場となり、法然、親鸞、道元、日蓮らはみな比叡山で学んだ。
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比叡山の峰々や谷を巡って礼拝しながら歩く修行を、7年をかけてのべ千日行う。途中には、9日間にわたって食べず、飲まず、眠らず、横にならずに真言を唱え続ける「堂入り」がある。
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ナザレのイエスをキリスト(救い主)とする宗教。カトリック・正教会・プロテスタントの三大潮流のほか、無数の教派がある。信者数は世界最大で、20億人を超えるとされる。
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ローマ教皇を頂点とする、キリスト教で最大の教会。聖人や聖母マリアへの崇敬、七つの秘跡を持つ。バチカン市国に本拠を置く。
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教会の教えに背く者を探し出して裁いた制度。とくにスペインの異端審問は1478年から1834年まで続き、改宗したユダヤ教徒やムスリムの子孫が厳しく調べられた。
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悪魔に取り憑かれたとされる人から悪魔を追い出す儀式。カトリック教会は1614年に儀式の手順を定め、1999年に改訂した。1973年の映画『エクソシスト』で広く知られるようになった。
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ギリシャ、ロシア、東欧などに広がる教会。1054年の東西教会の相互破門を境に、ローマのカトリックと分かれたとされる。聖像画イコンを大切にする。
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聖人やキリスト、聖母を描いた板絵。単なる絵ではなく、描かれた聖なる存在への窓として崇敬される。8〜9世紀の東ローマ帝国では、これを偶像崇拝とみなす聖像破壊運動が起きた。
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ギリシャ北部の半島にある正教会の修道院の地。20の修道院が自治を行い、千年以上にわたって女性の立ち入りを禁じている。1988年に世界遺産になった。
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1517年にルターが教会の贖宥状(免罪符)を批判したことに始まる宗教改革から生まれた諸教派。聖書だけを信仰のよりどころとする。ルター派、改革派、バプテストなど数多くに分かれた。
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幼児洗礼を認めず、自分で信仰を告白した大人にあらためて洗礼を授けた宗教改革の急進派。国家と教会の双方から迫害された。メノナイト、アーミッシュ、フッター派などが今に続く。
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再洗礼派の流れをくむ人々。電気や自動車など現代の技術を制限し、馬車で移動する。16歳前後に外の世界を経験する「ラムスプリンガ」の慣習が知られる。
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オランダの元司祭メノ・シモンズに由来する再洗礼派の一派。非暴力を貫き、迫害を逃れてロシア、南北アメリカへと移り住んだ。アーミッシュはここから分かれた。
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ジョージ・フォックスが始めた、キリスト友会と呼ばれる一派。牧師も儀式も置かず、沈黙のうちに神の声を待つ礼拝を行う。神の前で震えることから「震える者(クエーカー)」と呼ばれた。平和主義で知られる。
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礼拝中に身体を震わせて踊ることから名がついたキリスト教の一派。独身を貫いたため信者は子孫を残さず、現在はメイン州のサバスデイ・レイクにごく数人が残るのみ。簡素で美しい家具が有名。
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聖霊を直接体験することを重んじる運動。1906年にロサンゼルスのアズサ通りで起きた集会がきっかけで世界に広まった。礼拝中に意味の分からない言葉を語り出す「異言」で知られる。
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預言者ムハンマドに下された啓示(クルアーン)を信じる一神教。信仰告白・礼拝・喜捨・断食・巡礼の五行を柱とし、スンナ派とシーア派が二大宗派。
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ムハンマドの言行(スンナ)と共同体の合意を重んじる、イスラームの多数派。世界のムスリムのおよそ8〜9割を占めるとされる。
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ムハンマドのいとこで娘婿のアリーとその子孫を、共同体の正しい指導者(イマーム)とする一派。イランでは国の多数派。アリーの子フサインの殉教を悼むアーシューラーの行事で知られる。
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シーア派のうち、第6代イマームの子イスマーイールの系統を正統とする一派。中世にはエジプトにファーティマ朝を建てた。現在の主流派はアーガー・ハーンを指導者とする。
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イスラームのイスマーイール派から分かれた宗派。輪廻転生を信じ、教義の核心は一部の者にしか明かされない。改宗による入信を認めず、信者は生まれによってのみ決まる。
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イスラームの神秘主義。修行や唱名、音楽などを通じて、神と直接ひとつになる体験を求める。聖者の廟への参詣など、民衆の信仰にも深く入り込んでいる。
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詩人ルーミーの教えを受け継ぐスーフィー教団。白い長衣の裾を広げて回り続ける旋回舞踊「セマー」で知られる。
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特定の開祖を持たず、ヴェーダの宗教から数千年かけて形づくられた信仰の総体。ヴィシュヌ・シヴァ・デーヴィーなど多くの神々を祀り、輪廻とカルマの思想を持つ。
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心の動きを静めて解脱に至るための、古代インドの修行法。パタンジャリの『ヨーガ・スートラ』が古典とされる。体の姿勢を中心にした現代のヨガは、主に20世紀に形づくられた。
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家も財産も捨てて各地を巡るヒンドゥー教の行者。体に灰を塗る者、髪を伸ばし続ける者、片腕を何年も上げ続ける者など、さまざまな苦行を行う者がいる。
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聖なる川で沐浴するために巡礼者が集まる大祭。4か所の聖地を巡って開かれ、プラヤーグラージでの大祭には延べ数千万人以上が訪れる。世界最大級の人の集まりとされる。
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唯一神ヤハウェとイスラエルの民との契約を中心とする宗教。ヘブライ語聖書(タナハ)と口伝律法タルムードを重んじる。キリスト教とイスラームの母体でもある。
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グル・ナーナクが開いた一神教。カーストを否定し、聖典『グル・グラント・サーヒブ』そのものを永遠のグルとする。男性信者のターバンと髭で知られる。
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マハーヴィーラが体系化した宗教。徹底した不殺生(アヒンサー)で知られ、虫を吸い込まないよう口を布で覆う僧もいる。裸で修行する空衣派という一派もある。
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善神アフラ・マズダーと悪神アンラ・マンユの闘争を説く、世界最古級の啓示宗教。火を神聖視するため「拝火教」とも。遺体を鳥に委ねる「沈黙の塔」の習俗が知られる。
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老子・荘子の思想に、神仙思想、民間信仰、陰陽五行が合わさった中国の宗教。不老長生を目指す煉丹術や、お札・符籙(ふろく)の文化を持つ。
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山にこもって修行し、不老不死と神通力を得たとされる人。霞を食べて生きるといわれる。日本でも、空を飛んでいて洗濯する女の脛を見て落ちた久米仙人の話が知られる。
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山や岩、祖先、自然現象などを神(カミ)として祀る日本の信仰。開祖も体系的な教典もない。八百万の神という言い方どおり、数えきれない神々がいる。
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日本の神と外来の仏を結びつけて祀ること。神は仏が姿を変えて現れたものとする本地垂迹説が広まり、神社に寺が置かれた。明治元年の神仏分離令で両者は切り離された。
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山にこもって修行し、超自然的な力を得ようとする日本独自の山岳信仰。神道と仏教(特に密教)が混ざりあっている。役小角(えんのおづぬ)を開祖とし、修行者を山伏という。
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修験道の開祖とされる呪術者。鬼神を使ったなど多くの伝説があり、『続日本紀』には伊豆に流されたことが記されている。のちに神変大菩薩の名を贈られた。
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寅と申の年ごとに、山から切り出したモミの巨木を人力で曳いて、諏訪大社の四隅に建てる祭り。人を乗せたまま急な坂を滑り落とす「木落し」は、けが人が出ることもある勇壮な場面。
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伊勢神宮で20年ごとに社殿をすべて新しく建て替え、神を移す行事。飛鳥時代に始まったとされ、2013年に62回目が行われた。建築の技術を受け継ぐしくみでもある。
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バハオラが開いた一神教。モーセ、釈迦、イエス、ムハンマドらを同じ神の使者とみなし、人類の一体性を説く。聖地はイスラエルのハイファにある。
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孔子の教えを核に、祖先の祭祀と「礼」を重んじる教え。神を説くことは少なく、宗教なのか倫理思想なのかは今も議論が分かれる。東アジアの家族観や葬儀の作法に深く根を下ろしている。
第二部古代の信仰、消えた宗教
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マニが開いた、光と闇の二元論の宗教。ゾロアスター教・キリスト教・仏教を取り込み、一時はローマから中国まで広がった。弾圧を受けて消滅したが、中国福建省に「摩尼光仏」を祀る草庵が残る。
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ローマ兵のあいだで流行した密儀宗教。地下の洞窟を模した神殿で、ミトラス神が牡牛を屠る図像を拝んだ。入信者は七つの位階を昇ったとされるが、教義の多くは謎のまま。
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この世界は劣った造物主(デミウルゴス)が作った牢獄であり、真の知識(グノーシス)によって魂は救われる、とする思想群。1945年にエジプトで『ナグ・ハマディ文書』が見つかり研究が進んだ。
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洗礼者ヨハネを最後の預言者として崇める、現存する唯一のグノーシス系宗教。流れる水での洗礼を繰り返し行う。信者は数万人ほどで、戦乱で世界各地に離散している。
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仏教伝来以前からチベットにあったとされる宗教。仏教と影響し合い、現在も僧院と信者を持つ。仏教徒とは逆に、聖地を反時計回りに巡礼する。
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司祭ボゴミルが始めたとされるキリスト教の異端。この世は悪の神が作ったものだと考え、教会や聖像を否定した。バルカン半島から西へ広がり、南フランスのカタリ派に影響を与えたといわれる。
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物質世界を悪とみなしたキリスト教の異端。「完徳者」と呼ばれる指導者は肉食も性交も断った。ローマ教会のアルビジョワ十字軍と異端審問によって根絶された。
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ラー、オシリス、イシス、アヌビスなどの神々と、死後の審判を中心とした信仰。心臓を羽根と天秤にかけ、重ければ怪物アメミットに食われる。遺体をミイラにしたのは魂が戻る器を残すため。
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死者が冥界を無事に通り抜けるための呪文を、パピルスに書いて棺に納めたもの。心臓を羽根と天秤にかける審判の場面が、絵入りで描かれていることが多い。
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オーディン、トール、フレイらを祀った北欧の信仰は、キリスト教化で途絶えた。1972年、アイスランドで詩人らが「アサトル協会」を作って復興させ、翌年には国の公認宗教になった。
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古代ケルト社会の祭司階級。文字で教えを残さなかったため、実態はローマ側の記録に頼るしかない。18世紀以降に「ドルイド」を名乗る復興運動が生まれ、夏至にはストーンヘンジに集まる。
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女神デメテルと娘ペルセポネの神話にもとづく入信儀礼。およそ2000年続いたが、参加者は内容を口外することを禁じられていたため、何が行われたのかはほとんど分かっていない。儀式で飲まれた「キュケオン」に幻覚作用があったとする説もある。
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伝説の詩人オルペウスを開祖とする神秘主義の教え。魂は肉体という牢獄に閉じ込められており、清らかな生活によって輪廻から抜け出せると説いた。肉食を避け、死者の墓に冥界への道順を記した金の板を納めた。
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ファラオのアクエンアテンが、太陽円盤アテンだけを崇めるよう命じた宗教改革。新しい都アマルナまで築いたが、王の死後まもなく放棄され、息子とされるツタンカーメンの代に古い神々が復活した。
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太陽が動き続けるためには人間の心臓と血を捧げる必要があると考えた。首都テノチティトランの大神殿の前には、生贄の頭蓋骨を並べる棚「ツォンパントリ」があった。スペインによる征服で途絶えた。
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突厥やモンゴルなど草原の遊牧民が崇めた天の神「テングリ」への信仰。チンギス・ハンも「永遠の天」の力を口にした。近年、カザフスタンやキルギスで民族の伝統として復興の動きがある。
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トランス状態に入った宗教者(シャーマン)が、霊や神と直接交わって病を治し、占いをする信仰の形。「シャーマン」という言葉はシベリアのツングース系の言葉から来ている。
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東北地方の、目の不自由な女性が務めてきた巫女。死者の霊を自分の体に降ろして語らせる「口寄せ」を行う。夏の恐山大祭には、亡き家族の声を聞こうとする人々が集まる。
第三部混ざりあう信仰
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西アフリカの信仰とカトリックが奴隷制下で混ざりあって生まれた宗教。ロアと呼ばれる精霊が儀式で信者に憑依する。映画のゾンビや呪いの人形の印象は、実際の信仰とはだいぶ違う。
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呪術師に魂を抜かれ、意のままに働かされる死者の言い伝え。1932年の映画『恐怖城(ホワイト・ゾンビ)』でハリウッドに持ち込まれ、のちに人を食う「生ける屍」の姿に変わっていった。
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ヨルバの神々(オリシャ)をカトリックの聖人に重ねて祀るキューバの宗教。雷神シャンゴは聖バルバラ、海の女神イエマヤは「レグラの聖母」と結びつけられた。
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ブラジル北東部バイーアを中心とするアフロ・ブラジル宗教。太鼓と舞踏の儀式でオリシャを迎える。長く弾圧されたが、現在はバイーアの文化を代表する存在。
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仏教・道教・儒教・キリスト教・イスラームを統合しようとした新宗教。天の眼(天眼)を象徴とし、ヴィクトル・ユゴーや孫文を聖人として崇める。タイニン省の本殿は極彩色。
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クルド語を話す人々の民族宗教。孔雀天使マラク・ターウースを崇めるため、周囲から「悪魔崇拝」と誤解され、迫害を受け続けてきた。2014年にはISによる虐殺が起きた。
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エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世を神の化身とみなす運動。アフリカへの帰還、ドレッドロック、ガンジャの儀礼的使用で知られ、レゲエを通じて世界に広まった。
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祖先や救世主が、西洋人の持つ積荷(カーゴ)をもたらしてくれると信じる運動の総称。バヌアツのタンナ島では、アメリカ人とされる救世主ジョン・フラムの来訪を祝う祭りが毎年2月15日に行われる。
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禁教下で信仰を守った人々の子孫のうち、明治の解禁後もカトリックに戻らず独自の信仰を続けた人々。オラショ(祈り)は口伝のうちにラテン語が崩れ、意味の分からない唱えごとになっていった。
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「聖なる死」と呼ばれる、ドレスをまとった骸骨の女性聖人への民間信仰。貧しい人々や刑務所、裏社会でも信者を増やした。カトリック教会はこれを認めておらず、たびたび非難している。
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マヤの神とキリスト教の聖人と征服者が混ざったとされる民間の聖人。背広に帽子の木像で、信者は葉巻に火をつけてくわえさせ、酒を口に注いで願い事をする。毎年、家から家へと移される。
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アフリカ系の信仰、カトリック、先住民の信仰、フランスの心霊主義(カルデシズモ)が混ざり合ってできた宗教。霊媒が先住民や元奴隷の老人の霊を降ろし、相談に乗る。
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ノロは琉球王国が任命した村の祭祀を担う女性の神職。ユタは個人の相談に応じて霊と交わる民間の巫者。「医者半分、ユタ半分」という言葉があるほど、ユタは暮らしに根付いてきた。
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動物、植物、火、道具にいたるまで、役割を持つものをすべてカムイ(神)とみなす。熊の姿で人間の世界を訪れたカムイを、丁重にもてなして神々の世界へ送り返す儀礼「イオマンテ」で知られる。
第四部日本の新宗教
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神職の黒住宗忠が、冬至の朝日を飲み込むような体験(天命直授)を経て開いた。天照大神への信仰を中心とする、幕末三大新宗教のひとつ。
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中山みきが「神のやしろ」となって開いた宗教。本部のある奈良県天理市は、宗教名が市名になった日本で唯一の例。「陽気ぐらし」を目標に掲げる。
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天理教から分かれた教団。天皇制を批判するような主張をしたため、戦前には二度にわたって不敬罪で大規模な弾圧を受けた。
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農民の赤沢文治(金光大神)が開いた。当時恐れられていた祟り神・金神を、人を助ける親神として捉えなおした。
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出口なおのお筆先と、出口王仁三郎の活動で大きくなった教団。国家から危険視され、1921年と1935年の二度にわたり大弾圧(大本事件)を受け、施設はダイナマイトで破壊された。多くの新宗教がここから派生した。
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大本出身の谷口雅春が雑誌の刊行から始めた教団。「人間神の子」を説き、戦後は保守的な政治運動にも関わった。現在は環境保護を重視する方向に変わっている。
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岡田茂吉が大本から独立して開いた。手をかざして病を癒す「浄霊」と自然農法で知られる。美術品の収集にも熱心で、熱海のMOA美術館は国宝を所蔵する。
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手のひらから神の光を放って人や物を清める「真光の業(手かざし)」で知られる教団群のひとつ。開祖の死後に分裂し、世界真光文明教団などと別れた。
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北村サヨが開いた教団。信者が無我の境地で踊る「無我の舞」から「踊る宗教」と呼ばれ、終戦直後の銀座や数寄屋橋で踊って世間を驚かせた。
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長岡良子(璽光尊)を天皇に代わる存在とした教団。1947年に金沢で警察が踏み込んだ際、信者だった横綱・双葉山が抵抗して大きく報道された。
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牧口常三郎と戸田城聖が「創価教育学会」として設立した、日蓮仏法を基盤とする在家の団体。戦後に急拡大し、日本最大級の宗教団体となった。
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大川隆法が開いた教団。歴史上の人物や存命の著名人の「守護霊」の言葉を伝える「霊言」の書籍を大量に出版した。政党・学校・映画製作まで手がける。
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尾張の女性、喜之(きの)が如来の言葉を語り始めたことに始まる。日本の新宗教のもっとも早い例とされる。現在も名古屋に本部がある。
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法華経と先祖供養を在家で行うことを説いた教団。多くの分派を生み、立正佼成会など戦後の大教団のいくつかはここから独立した。
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霊友会から分かれて庭野日敬と長沼妙佼が開いた、法華経を中心とする在家仏教教団。信者同士が悩みを語りあう「法座」が特徴。
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戦前に弾圧された「ひとのみち教団」を前身とする。教えの第一条は「人生は芸術である」。大阪・富田林の「PL花火芸術」と、甲子園の強豪だったPL学園で広く知られた。
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真言宗の僧だった伊藤真乗が東京・立川で始めた仏教系の教団。霊能者を通じて自分の心を見つめる「接心」という修行が特徴。
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「世界人類が平和でありますように」という祈りを唱える教団。この言葉を記した白い柱「ピースポール」は、日本各地の電柱や塀の脇で見かけることができる。
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原始仏教の阿含経と密教を組み合わせた教団。毎年2月11日、京都・山科で巨大な護摩壇に火を放つ「星まつり」を行い、大勢の見物人を集める。
第五部海外の新宗教運動
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ジョセフ・スミスが、天使に導かれて見つけた金版を翻訳したという『モルモン書』を聖典とする。迫害を逃れてユタ州ソルトレイクシティに本拠を築いた。
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ブラヴァツキー夫人らが設立した神智学協会の思想。東洋の宗教と西洋のオカルティズムを混ぜ、ヒマラヤに住む「大師」から叡智を受けたと主張した。20世紀のスピリチュアル思想の多くの源流。
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SF作家L・ロン・ハバードの「ダイアネティックス」から生まれた宗教。Eメーターと呼ばれる機器で心の傷を探る「オーディティング」を行う。ハリウッドの有名人の信者が多い。
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元モータースポーツ記者のクロード・ボリロン(ラエル)が、UFOで出会った異星人エロヒムから人類の起源を知らされたと主張して始めた運動。2002年に「クローン人間誕生」を発表したが、証拠は示されなかった。
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アントン・ラヴェイが設立。悪魔を実在の存在ではなく、個人主義と自我の肯定を表す象徴として扱う。『サタニック・バイブル』(1969年)を刊行した。
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政教分離を訴えるために設立された団体。州議会議事堂に十戒の碑が建てられると、対抗してヤギ頭の像バフォメットの設置を申請するなど、法廷闘争を得意とする。
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アレイスター・クロウリーが、霊的存在アイワスから口述されたという『法の書』に基づいて始めた思想。「汝の意志することを行え、それが法のすべてとならん」が中心の教え。
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チャールズ・テイズ・ラッセルの聖書研究会に始まる。二人一組の戸別訪問と雑誌『ものみの塔』で知られる。聖書の解釈から輸血を拒否することは、医療の現場でしばしば問題になってきた。
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メアリー・ベーカー・エディが創始。病は心の誤りから生じ、祈りで癒やせると説いた。国際的な新聞『クリスチャン・サイエンス・モニター』を発行していることでも知られる。
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文鮮明がソウルで創始。数千組の男女が一斉に結婚する合同結婚式で知られる。日本では霊感商法や高額献金が社会問題となり、2025年に東京地裁が解散命令を出した。
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インドから渡ったプラブパーダが始めた、クリシュナ神への帰依を説く運動。オレンジの衣で街頭に立ち、「ハレ・クリシュナ」と歌い踊る。ジョージ・ハリスンも支援者だった。
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ジェラルド・ガードナーが「古くから続く魔女の宗教」として世に出した新しい宗教。女神と角のある神を崇め、季節の祭りを行う。現代の魔女(ウィッチ)文化の源流になった。
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マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーが広めた、マントラを唱える瞑想法。1968年にビートルズがインドのリシケシュにあったマハリシの道場を訪れて一躍有名になった。
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ウォレス・ファード・ムハンマドが始め、イライジャ・ムハンマドが率いた黒人のためのイスラーム運動。マルコムXやボクサーのモハメド・アリが属したことで知られる。
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ジョン・ハンフリー・ノイズが作った宗教共同体。一夫一婦制を否定する「複合婚」を行った。共同体の解散後、その事業は銀食器メーカー「オナイダ」として残った。
第六部パロディ宗教
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混沌の女神エリスを崇める冗談の宗教。聖典『プリンキピア・ディスコルディア』には、誰もが教皇であると書かれている。冗談なのか本気なのか、その曖昧さ自体が教えの一部。
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パイプをくわえた1950年代風の男「J・R・“ボブ”・ドブス」を教祖に掲げる。広告のような宗教の広告で、消費社会と新宗教の両方を茶化した。「スラック」を得ることが目的。
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カンザス州の教育委員会が「インテリジェント・デザイン」を理科で教えようとしたことに、ボビー・ヘンダーソンが抗議の手紙で「別の創造主」を提案したのが始まり。信者は水切りザルを頭にかぶる。
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国勢調査の宗教欄に「ジェダイ」と書こうという呼びかけが広まり、2001年のイングランドとウェールズの調査では約39万人がジェダイと回答した。
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「目に見えないのにピンク色」という矛盾した女神。無神論者が、証明も反証もできない神の主張を皮肉るために使うネット上のパロディ。
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「世界は先週の木曜日に、過去の記憶や化石も含めてまるごと作られた」とする思考実験。反証できない主張を皮肉るために使われる。
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映画『ビッグ・リボウスキ』の主人公デュードの、何事にもこだわらない生き方を教えとする宗教。ネットで無料で聖職者に叙任してもらえる。
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情報をコピーし共有することを神聖な行為とする。「Ctrl+C」「Ctrl+V」が聖なる記号。スウェーデン政府に宗教団体として登録されたことで話題になった。
第七部事件になった教団
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ジム・ジョーンズが率いた教団。南米ガイアナに移住して「ジョーンズタウン」を築いたが、1978年、調査に訪れた下院議員が殺害された直後に900人以上が死亡した。
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デビッド・コレシュが率いた一派。テキサス州ウェーコの施設で連邦捜査官との51日間の包囲戦になり、最後は火災で子どもを含む約80人が亡くなった。
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テンプル騎士団の後継を称した秘教的団体。スイス、フランス、カナダで集団死事件を繰り返し、合わせて70人以上が死亡した。
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ヘール・ボップ彗星の後ろに宇宙船が来ると信じた教団。サンディエゴ近郊の邸宅で、揃いのナイキのスニーカーを履いた39人が亡くなった。教団のWebサイトは、いまも残った信者によって公開され続けている。
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麻原彰晃(松本智津夫)が率いた教団。1994年の松本サリン事件、1995年3月20日の地下鉄サリン事件などを起こした。一連の事件で多くの死者と被害者を出し、教祖と元幹部12人の死刑が2018年に執行された。
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インドの導師ラジニーシの信者がオレゴン州の荒野に築いた町。導師は90台近いロールス・ロイスを所有していた。1984年、教団幹部が地元の選挙を操るためにサラダバーにサルモネラ菌をまき、700人以上が発症した。
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終末を説いた教団。2000年3月、教会の火災で数百人が死亡し、その後、関連する敷地から多数の遺体が見つかった。犠牲者は合わせて700人以上とされる。
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自己啓発セミナーから始まった団体。1999年、成田市のホテルで男性のミイラ化した遺体が見つかった。代表は「シャクティパット」という手当てで治療中だと主張したが、殺人罪で有罪となった。
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足の裏を見て運勢や病気を言い当てるという「足裏診断」で知られた教団。高額な修行費を集めたとして、代表の福永法源は詐欺罪で有罪となった。
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「スカラー波」という電磁波の攻撃から身を守るとして、白い布で覆った車の隊列で山道を移動し続け、報道が過熱した。多摩川に現れたアザラシ「タマちゃん」を救おうとしたことでも話題になった。
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自己啓発セミナーを表の顔にしていた団体。内部に秘密の組織があり、女性の信者に指導者のイニシャルの焼き印を押していた。指導者キース・ラニエールは2020年に禁錮120年の判決を受けた。
第八部奇妙な聖人と苦行
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修行のために高い柱の上に登り、そのまま37年ほど暮らしたとされる修道士。柱の下には巡礼者が押し寄せ、彼にならって柱の上で暮らす「柱頭行者」が何人も現れた。
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赤ん坊を蛇から守ったのに、血まみれの口を見た主人に誤って殺された猟犬。村人たちは犬を聖人として祀り、病気の子どもを連れて祈りに来た。教会は禁じたが、信仰は近代まで細々と続いたとされる。
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異教の王との結婚を嫌った王女が、醜くなるよう祈ると顎鬚が生え、怒った父に磔にされたという伝説の聖女。鬚の女性が十字架にかかる像が各地に残る。1969年に教会の暦から外された。
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死後も遺体が腐らない聖人がいるという信仰。ルルドの聖ベルナデッタの遺体は、ヌヴェールの修道院でガラスの棺に納められて公開されている(顔には蝋の覆いがかけられている)。
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ペストが大流行した年、神の怒りを鎮めようと、自分の背中を鞭打ちながら町から町へ行進した集団。熱狂は各地に広がり、教皇が禁止令を出した。
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富士山を信仰する江戸の講の行者。世直しを願い、富士山の七合五勺の岩場で断食して入定した。その死をきっかけに富士講は江戸中に広がり、各地に小さな「富士塚」が築かれた。
第九部人を神にした信仰
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バヌアツのタンナ島の村では、エリザベス女王の夫フィリップ殿下が、山の精霊の息子が白い肌で海の向こうへ渡った姿だと信じられてきた。殿下自身も村人と写真を送り合った。2021年に殿下が亡くなると、村では喪に服す儀式が行われた。
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サッカー選手ディエゴ・マラドーナを神として崇める、ファンたちの冗談半分の教会。マラドーナの誕生年を紀元とする暦を持ち、「神の手」ゴールの日などを祝う。
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科挙に落ち続けた洪秀全が、自分はイエス・キリストの弟だという幻視を得て起こした宗教運動。やがて国家を名乗り南京を都とした。清との戦争で2000万人以上が死んだとされる。
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初潮前の少女を女神の生まれ変わりとして選び、館に住まわせて崇める習わし。祭りのときだけ輿に乗って人前に出る。少女に初潮が来ると女神は去ったとされ、次の少女が選ばれる。
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幕末の秋、空から伊勢神宮などのお札が降ってきたとして、人々が仮装して「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂った騒ぎ。各地に飛び火し、数か月で収まった。誰が札を撒いたのかは分かっていない。
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