都市伝説は、「友達の友達が本当に体験した」という形で語られる、出どころの分からない話です。昔話と違って舞台は現代の町で、登場するのは車や電話やファストフード。誰もが少しだけ信じ、少しだけ疑いながら人に話すことで、形を変えて広がっていきます。学校の怪談やネット怪談は「オカルト」の分類に載せています。ここでは、それ以外の噂の数々を集めました。
ここに載せた話の多くは、根拠のない噂や作り話です。企業や人物にまつわる噂は、事実でないことが確かめられているものを含みます。
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道と車の怪
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夜道で乗せた若い女性が、目的地に着くと後部座席から消えている。訪ねた家で、その娘は何年も前に事故で死んだと知らされる。世界中に似た話があり、民俗学者ブルンヴァンの本の題にもなった。
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都市伝説を民俗学の対象として研究したアメリカの学者。『消えるヒッチハイカー』(1981年)で「アーバン・レジェンド」という言葉を広めた。
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深夜に乗せた女性客が、目的地に着くと消えていて、座席がぐっしょり濡れている。日本版の消えるヒッチハイカーで、京都の深泥池や青山霊園の話が有名。
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高速道路や峠道で、時速100キロで走る車に並走し、追い抜いていく老婆。兵庫の六甲山などが舞台とされ、「ジェットババア」「ダッシュババア」など多くの仲間がいる。
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道路に張られたワイヤーで首を切られて死んだ暴走族のライダーが、首のないままバイクで走り続けているという話。六甲山、東京の奥多摩など各地で語られた。
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夜道で後ろの車にしつこくパッシングされ、逃げ切ったところで、実は後部座席に斧を持った男が隠れていたと知る。後ろの車は危険を知らせていたのだった。
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森の中に車を停めた恋人たちが、ラジオで片手が鉤爪の脱獄囚のニュースを聞き、慌てて車を出す。家に着くと、ドアの取っ手に血まみれの鉤爪がぶら下がっていた。
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「ライトを消して走る車にパッシングすると、ギャングの入会儀式の標的にされて殺される」というチェーンメール。警察が否定しても繰り返し広まった。
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心霊スポットのトンネルを車で抜けると、窓ガラスやボンネットに無数の手形が付いている、という定番の怪談。各地のトンネルで同じ話が語られる。
食べ物と会社の噂
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ハンバーガーチェーンが牛肉の代わりにミミズの肉を使っているという噂。実際にはミミズの肉のほうが牛肉よりはるかに高くつくため、まったく割に合わない。
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安い中華料理店や屋台の肉は猫や犬の肉だ、という古くからある噂。店の裏に猫が集まっていた、というような細部が付け加えられて語られる。
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フライドチキンのチェーンは、足をたくさん取るために遺伝子を操作した六本足のニワトリを育てている、という噂。
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阪神タイガースの優勝に熱狂したファンが、道頓堀のケンタッキーの店頭からカーネル・サンダースの人形を川へ投げ込んだ。以来タイガースが長く日本一になれないのは人形の呪いだといわれた。人形は2009年に川底から見つかった。
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コーラに抜けた歯を一晩漬けておくと溶けてなくなる、という話。酸で表面が少し溶けることはあるが、一晩で消えることはない。骨が溶けるという話も同じ仲間。
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ダイエットコーラにメントスを入れると激しく噴き出す現象は本当で、動画サイトで大流行した。ただし「一緒に食べると胃が破裂する」という噂のほうは根拠がない。
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口の中でぱちぱち弾けるキャンディーを炭酸飲料と一緒に食べると腹が破裂する、という噂。CMの子役が死んだという話まで付いたが、どちらも事実ではない。
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大手日用品メーカーの月と星のロゴに悪魔の数字「666」が隠されている、という噂が広まり、会社は長年にわたって否定と訴訟に追われた。
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フライドチキンの「11種類のハーブとスパイス」の配合は金庫に保管され、知っているのは数人だけ、という企業伝説。秘密そのものが宣伝の一部になっている。
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甘い紅茶に菌の塊を浮かべて発酵させた飲み物。健康によいとして1970年代に大流行した。のちに欧米で「コンブチャ」の名で再びブームになった。
家と身体の怪
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女性の一人暮らしの部屋に友人が泊まり、夜中にベッドの下で包丁を持った男と目が合う。友人は「コンビニに行こう」と平静を装って部屋から連れ出す、という話。
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耳に穴を開けたら白い糸が出てきたので引っぱると、突然目が見えなくなった。糸は視神経だった、という話。耳たぶに視神経は通っておらず、医学的にありえない。
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旅先のバーで知らない相手に酒をおごられ、目が覚めると氷を張った浴槽の中にいて、腎臓がひとつ抜き取られていた、という話。世界中で語られるが、実例は確認されていない。
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大学病院の地下で、ホルマリンのプールに浮かぶ解剖用の遺体を棒で沈める高額のアルバイトがある、という噂。大江健三郎の小説『死者の奢り』がもとになったともいわれる。
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雨に濡れた猫を乾かそうと電子レンジに入れてしまった、という話。「説明書に書いていなかった」と訴えて勝訴した、という尾ひれまで付いた。
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人は眠っているあいだに一生で何匹も蜘蛛を飲み込んでいる、という話。根拠のない俗説で、この話自体が「嘘がどれだけ広まるか」の例として作られたという説まである。
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残りの90%を目覚めさせれば超能力が使える、とされる俗説。実際には脳のほとんどの部分が何らかの働きをしている。
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部屋の中で視線を感じて探すと、家具と壁のあいだの数センチの隙間に女が立っていて、こちらを見ている、という話。
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自分とそっくりの分身を見ること。見た者は近いうちに死ぬと言い伝えられる。芥川龍之介も自分の分身を見たと語ったとされる。
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夜中の0時に鏡を二枚向かい合わせにすると、無限に続く像の何番目かに自分の死に顔や悪魔が映る、という話。
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「紫の鏡」という言葉を20歳まで覚えていると死ぬ、という話。忘れようとすればするほど覚えてしまう仕組みの呪い。「白い水晶」という言葉を覚えていれば助かるともいう。
有名人と作品の噂
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ビートルズのポールは1966年に事故死していて、そっくりさんと入れ替わっている、という噂。『アビイ・ロード』のジャケットで一人だけ裸足なのは死者の印だ、などの「手がかり」が探された。
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1977年に亡くなったエルヴィス・プレスリーは実は生きていて、スーパーやガソリンスタンドで見かけたという目撃談が絶えない。
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ネルソン・マンデラは獄中で死んだと多くの人が記憶していた、という話から名づけられた、集団で同じ記憶違いをする現象。パラレルワールドから来た証拠だとする説まである。
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トトロは死神で、サツキとメイは途中から死んでいる、という噂。スタジオジブリが公式に否定した。
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サザエさん一家は最終回で海に帰っていく、という噂。登場人物の名前がみな海のものであることから生まれた。実際にはそのような最終回は存在しない。
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のび太は植物状態で、ドラえもんの世界はすべて彼の夢だった、という噂の最終回。のちにファンが作った別の「最終回」も広まり、作者の遺族側が抗議する事態にもなった。
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漫画のスマーフは悪魔の物語で、人形を持っていると不幸が起きる、という噂。宗教的な批判と混ざって各国に広がった。
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映画の途中に一瞬だけ「コーラを飲め」と映すと売り上げが伸びた、という実験が発表されて騒ぎになった。発表した本人が後に数字をでっち上げたと認めたが、効果への恐れは残り、日本ではテレビでの使用が規制されている。
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アニメ『ポケットモンスター』の放送中、激しい光の点滅を見た子どもたちが相次いで体調を崩し、病院へ運ばれた。噂ではなく実際の事件で、以後、テレビアニメの光の演出に規制ができた。
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「暗い日曜日」。聴いた人が次々に自ら命を絶った、という伝説を持つ歌。作曲者のハンガリー人も晩年に自死したことで伝説が強まったが、自殺を誘うという話そのものは誇張とされる。
広がる呪いと手紙
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「この手紙を何日以内に何人に出さないと不幸が訪れる」と書かれた手紙。欧米の「幸運の手紙」が日本で「不幸」に変わって広まった。
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書き写して何人かに送れば幸運が、途切れさせれば不幸が訪れるとする連鎖の手紙。日本には大正時代に「幸運の手紙」として入ってきた。
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携帯電話やインターネットで回される、不幸の手紙の電子版。「献血のお願い」や「新型ウイルス注意」など、善意を装った嘘の情報も多い。
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公衆電話から自分の携帯電話に電話をかけ、「さとるくん、さとるくん、おいでください」と唱えると、どんな質問にも答えてくれる存在が近づいてくるという話。振り返ると連れて行かれる。
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いじめられて死んだ少女が、雨の日に子どもを捕まえて引きずり回す、という学校の怪談。
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話を聞いた人の夢に現れ、「足をくれ」などと問いかけてくる霊。決まった答えを返さなければ手足を奪われる。話を聞いたら数日以内にほかの人に話さなければならない、という伝播型の怪談。
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暗い浴室で鏡に向かって「ブラッディ・メアリー」と三回唱えると、血まみれの女が現れるという子どもの肝試し。
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見た者に死が訪れるビデオテープの話。小説・映画の『リング』の「呪いのビデオ」が大ヒットし、現実のビデオテープに同じ噂がまつわるようになった。
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学校の階段が、夜中だけ一段増えて13段になる。13段目を踏むと異界に連れていかれる、という学校の怪談。絞首台の階段は13段だという俗説とも結びついている。
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テネシー州のベル家に取り憑いたとされる霊。家族をつねったり、声で話しかけたりし、ついには当主を毒殺したと語られる。アメリカでもっとも有名なポルターガイスト伝説。
陰謀と隠された真実
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1969年の月面着陸は、地球のスタジオで撮影された捏造だとする説。旗がはためいている、星が写っていない、などが根拠とされるが、いずれも科学的に説明されている。
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飛行機雲は政府がひそかにまいている化学物質だ、とする説。飛行機雲は空気中の水蒸気が凍ったもので、条件によって長く残るだけである。
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世界の支配者たちは人間に化けた爬虫類型の宇宙人だ、とする陰謀論。イギリスの元スポーツキャスター、デーヴィッド・アイクが広めた。
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地球は球ではなく平らな円盤で、南極は周りを囲む氷の壁だとする説。19世紀に一度流行し、2010年代に動画サイトを通じて再び信奉者を集めた。
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地球の内部は空洞で、極地に開いた穴から入ると、中心の小さな太陽に照らされた別世界がある、という説。天文学者ハレーも一時、地球の内部に殻が重なっていると考えた。
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地球の内部にあるとされる理想郷。神智学やオカルトの世界で語られ、その都シャンバラとともに多くの物語の舞台になった。
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CIAが行った洗脳と精神操作の研究。本人の同意なくLSDを投与する実験も含まれていた。陰謀論のように聞こえるが、1970年代の議会調査で実在が確認された。
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不気味な壁画、目の赤い巨大な馬の像、広すぎる敷地から、地下に秘密の基地があるといった噂が絶えない空港。空港側は噂を逆手にとって展示や広告に使っている。
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鳥はすべて政府の監視用ドローンに置き換えられている、と主張するパロディの運動。陰謀論のばかばかしさを示すために若者が始めたもので、本気で信じる人を笑う遊びになった。
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大地震はどこかの国や組織が兵器で起こしたものだ、とする説。大きな災害のたびに語られるが、根拠はない。
町に棲む生きものの噂
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ペットとして飼われ、トイレに流された子ワニが、ニューヨークの下水道で巨大に育って棲みついている、という話。1935年に実際に下水口からワニが引き上げられた記録もあり、噂に力を与えた。
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ヴィクトリア朝のロンドンに現れたという怪人。赤く光る目と鉤爪を持ち、口から青い炎を吐き、塀を軽々と跳び越えて逃げたと語られた。三文小説の人気者にもなった。
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連邦議会議事堂の地下に棲み、国家の大事の前に現れて巨大にふくれあがるという黒猫。議事堂の床に残る足跡が、その証拠だとされる。
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夏休みのあいだにウサギの数がいつのまにか減っている、夜中に何かが来ている、などと語られる学校の小さな噂。
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地下鉄の線路や繁華街の地下には、人の数より多いネズミが棲んでいる、という話。数の真偽はともかく、町の地下への不安が形になった噂。
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人類が滅んでもゴキブリだけは生き残る、という俗説。放射線に人よりは強いが、ほかにもっと強い虫はいくらでもいる。
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夜道や教会の墓地に現れる、燃えるような目の大きな黒い犬。見た者に死や不幸が訪れるとされ、イギリス各地に土地ごとの名で伝わる。
歴史と戦争にまつわる噂
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第一次世界大戦のモンスの戦いで、退却するイギリス軍を天使の軍勢が守ったという話。もとは作家アーサー・マッケンの短編小説だったが、実話として広まった。
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ヒトラーはベルリンの地下壕で死なず、潜水艦で南米へ逃げ延びた、とする説。戦後長く、南米での目撃談が語られた。
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ナチス・ドイツが南極に秘密基地を築き、戦後もそこで生き延びた、という話。実際に1938年から翌年にかけてドイツの南極探検が行われたことが種になった。
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終戦間際に金塊を積んだまま山中のトンネルに隠された列車がある、という伝説。2015年に「発見した」という届け出があり、大騒ぎになったが、掘っても何も出なかった。
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聖徳太子が未来の出来事を書き記した「未来記」を残した、という伝説。中世から語られ、昭和の終末論ブームで再び持ち出された。
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入植者が消えたロアノーク島の柵に刻まれていた一語。近くの島の名とも部族の名とも読め、失われた入植者がどこへ行ったのかを示す唯一の手がかりとして、数々の物語に引用された。
町と建物の噂
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使われなくなった駅が、地下鉄の暗いトンネルの途中に残っている。パリやロンドン、ニューヨークに実在し、そこから「政府専用の秘密の駅」の噂が生まれた。
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永田町の地下には、首相官邸や議員会館を結ぶ秘密の通路がある、という噂。一部は実在するが、噂のほうは皇居まで続いているなどと膨らんでいく。
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銃で財を成した一族の未亡人が、銃に殺された者の霊を惑わせるため、死ぬまで屋敷の増築を続けたという話。屋敷は実在するが、動機の話はのちの脚色が大きいとされる。
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一時間のうち数分しか開かない踏切。実在の交通問題だが、そこで命を落とした人の霊が出る、という怪談がしばしば付け加えられる。
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古いホテルや旅館には、客を決して泊めない部屋があり、額縁の裏にお札が貼られている、という話。泊まった人の体験談として語られる。
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「死」と同じ音の4を避け、4階や4号室を飛ばす建物。欧米で13階がないビルがあるのと同じで、数字にまつわる忌みが形になったもの。
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いつまでも完成しない教会は、完成すると世界が終わる、あるいは工事を続けるほうが得だから終わらない、などと噂された。
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地図会社が無断で写されたことを見分けるため、わざと描き込んだ架空の通りや町。ニューヨーク州のアグローという架空の町は、のちに本当に店が建ち、地図の上だけでなく実在してしまった。
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