オカルト(occult)は、ラテン語で「隠されたもの」という意味です。魔術の伝統から、空飛ぶ円盤、峠の怪事件、掲示板に書き込まれた怖い話まで、人が隠されたものを探した記録を集めました。
伝承・噂・事件として紹介しています。超常現象が実在すると主張するものではありません。後に作り話と判明したものは、その旨を書いています。
123語
第一部魔術と秘密結社
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卑金属を金に変え、不老不死の霊薬を作ろうとした技術と思想。賢者の石を求める作業は、そのまま魂の浄化の比喩でもあった。ニュートンも膨大な錬金術の手稿を残している。
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伝説の賢者ヘルメス・トリスメギストスが記したとされる短い文書。「上なるものは下なるもののごとし」という一節は、錬金術と西洋魔術の根本原理として引用され続けた。
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医師で錬金術師。古代の医学書を公衆の前で燃やし、鉱物を薬に使った。「あらゆるものは毒であり、毒でないものはない。量が毒を決める」という言葉は今も引用される。フラスコの中で人造人間「ホムンクルス」を作る方法も書き残した。
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フラスコの中で作られる小さな人造人間。パラケルススの著作とされる『物の本性について』に、その作り方が書かれている。ゲーテの『ファウスト』第二部にも登場する。
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パリの写字生で、実在の人物。死後、錬金術で賢者の石を作り、不老不死になったという伝説が生まれた。『ハリー・ポッターと賢者の石』にも名前が登場する。
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卑金属を金に変え、飲めば不老不死になるとされた物質。錬金術師が追い求めた究極の目標で、赤い石や粉として描かれた。
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ユダヤ教の神秘思想。神から世界が流れ出る段階を10のセフィラを結んだ「生命の樹」で表す。のちに西洋魔術に取り込まれ、原型とはかなり違う形で広まった。
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神から世界が流れ出る十の段階(セフィラ)を円で表し、22本の小径で結んだ図。セフィロトの樹とも呼ぶ。黄金の夜明け団はこの小径にタロットの大アルカナを当てはめ、のちには漫画やゲームの意匠にもよく使われた。
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土をこねて作り、神の名の力で動かすとされる人造の人間。16世紀のプラハで、ラビ・レーヴがユダヤ人の町を守るために作ったという伝説がとくに知られる。
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創始者クリスチャン・ローゼンクロイツの秘密の友愛団を名乗る怪文書が相次いで出版され、ヨーロッパ中が入団を望んだ。しかし団員を名乗り出る者は現れず、実在したかどうかは今も分からない。
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近代西洋魔術を体系化した結社。タロット、カバラ、占星術、儀式魔術をひとつにまとめた。詩人イェイツや、のちのアレイスター・クロウリーが在籍した。
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「世界で最も邪悪な男」と新聞に書かれた魔術師。登山家としてK2やカンチェンジュンガにも挑んだ。シチリアに「テレマ僧院」を開いたが、ムッソリーニ政権に追放された。
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法学教授アダム・ヴァイスハウプトが作った啓蒙主義の秘密結社。1785年に政府の禁令で解散した。その後も「世界を陰で操る組織」として陰謀論に登場し続けている。
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石工のギルドを起源とする友愛団体。1717年にロンドンでグランドロッジが結成された。儀式や合図を外部に明かさないため、陰謀論の標的にされ続けているが、実際は慈善と親睦の団体。
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もとはイタリア貴族のカードゲーム用の札。18世紀のフランスで「古代エジプトの叡智が隠されている」という説が唱えられてから占いの道具になった。現在最も普及している絵柄は1909年のウェイト版。
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黄金の夜明け団のアーサー・E・ウェイトの監修で、パメラ・コールマン・スミスが絵を描いたタロット。数札にもすべて場面の絵を描き入れ、20世紀以降のタロットの標準になった。
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アレイスター・クロウリーが構想し、画家フリーダ・ハリスが描いたタロット。解説書『トートの書』は1944年に出たが、カードとして印刷されたのは二人の死後の1969年だった。
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魔術書『レメゲトン』の第一部『ゴエティア』に記された、ソロモン王が封じたという72の悪魔の一覧。それぞれに階級、姿、召喚のための印章が定められている。
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魔女の見つけ方、尋問、裁き方を記した手引き書。印刷術の普及で広まり、ヨーロッパの魔女狩りを後押ししたとされる。
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エリザベス1世に仕えた数学者・占星術師。霊媒エドワード・ケリーが水晶の中に見たという天使と交信し、天使の言葉「エノク語」を記録した。その文字と呼び出しの言葉は、のちの魔術結社に受け継がれた。
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19世紀の魔術復興の立役者。著書『高等魔術の教理と祭儀』に描いた、山羊の頭と翼を持つ両性具有の「バフォメット」の図は、悪魔の姿の定番になった。
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シチリア出身の山師。錬金術、降霊、秘密の儀式を掲げてヨーロッパの宮廷を渡り歩いた。王妃マリー・アントワネットを巻き込んだ「首飾り事件」にも関わり、最後はローマ教皇庁の牢獄で死んだ。
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18世紀のヨーロッパに現れた正体不明の貴族。何か国語も話し、数千年生きていると噂された。死後もあちこちで目撃談が語られ、神智学では「不死の大師」の一人とされた。
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マサチューセッツの村で少女たちが発作を起こしたことから、200人近くが魔女として告発された。19人が絞首刑となり、1人は石の重しで圧死させられた。集団ヒステリーの典型例として語られる。
第二部謎の文書と奇跡
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誰にも読めない文字と、存在しない植物、裸の女性たちが浸かる管状の浴槽の図で埋め尽くされた写本。羊皮紙は15世紀初めのものと測定された。解読したという主張は数多いが、認められたものはない。
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竹内巨麿が公開した「古文書」。日本の天皇が太古に世界を治め、キリストは青森で亡くなったと書かれている。偽書とされるが、青森県新郷村には「キリストの墓」が本当にある。
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聖母マリアが3人の子どもの前に現れたとされる事件。予告された10月13日には数万人が集まり、「太陽が回転して落ちてくる」のを見たと多くの人が証言した。
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二人の少女が撮った、妖精と遊ぶ写真。シャーロック・ホームズの作者コナン・ドイルが本物だと擁護した。1983年、当人たちが絵本の切り抜きをピンで留めたものだと告白した。
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16世紀の医師ノストラダムスの四行詩を、五島勉が「1999年7の月に人類が滅亡する」と解釈した本。ベストセラーになり、日本中の子どもたちが本気で1999年を恐れた。
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イースター島の木の板に刻まれた、人や鳥や魚の形の文字。現存するのは二十数点だけで、いまも解読されていない。本当に文字なのかどうかも議論が続く。
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建築家ルイジ・セラフィーニが作った、存在しない世界の百科事典。架空の文字で書かれ、交わる男女がワニに変わるなどの奇妙な図版が並ぶ。作者はのちに「文字に意味はない」と語った。
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狂えるアラブ人アブドゥル・アルハザードが書いたとされる禁断の魔導書。ラヴクラフトの小説に登場する架空の本だが、あまりに多くの作品で言及されたため実在を信じる人も現れ、同名の「偽物」まで出版された。
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オスマン帝国の提督ピリ・レイスが描いた世界地図。下の方に描かれた海岸線を、氷に覆われる前の南極大陸だとする説が唱えられ、オーパーツの代表例として語られてきた。
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十字架から降ろされたキリストを包んだとされる亜麻布で、男の全身像がうっすらと写っている。1988年の放射性炭素年代測定では13〜14世紀のものという結果が出たが、今も論争が続く。
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プラトンの対話篇『ティマイオス』『クリティアス』に登場する、一夜にして海に沈んだという大帝国。本来は哲学の寓話だったが、近代以降、実在の場所探しが延々と続いている。
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太平洋にかつて存在し、沈んだとされる大陸。チャーチワードがインドの寺院で見た粘土板をもとに書いたと主張した。日本の雑誌『ムー』の名前の由来でもある。
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青森の民家の天井裏から見つかったとされ、古代の津軽に独自の王国があったと記す文書。発見者自身による偽書であることがほぼ定説となっている。
第三部UFOとUMA
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自家用機で飛んでいた実業家が、レーニア山付近で高速で飛ぶ9つの物体を目撃した。「水面を跳ねる皿のように飛んでいた」という証言から「空飛ぶ円盤」という言葉が生まれた。
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ニューメキシコ州の牧場に落ちた残骸を、陸軍航空隊が一度は「空飛ぶ円盤を回収した」と発表し、翌日には気象観測気球だと訂正した。1990年代に米空軍は、極秘の気球計画「モーグル」のものだったと報告した。
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ネバダ州の砂漠にある空軍の施設。U-2偵察機やステルス機の試験場で、長く存在自体が公式に認められなかった。宇宙人とUFOが隠されているという噂の聖地。
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ロズウェルで回収された宇宙人を解剖した記録とされ、世界中のテレビで放映された白黒の映像。2006年、公開した人物は、本物を見たものの「再現」して撮影したものだと認めた。
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ネス湖に棲むとされる首長竜のような生き物。1934年の「外科医の写真」が最も有名だが、1994年に関係者が、おもちゃの潜水艦に首をつけた作り物だったと告白した。
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湖面から長い首を出したネッシーの、もっとも有名な写真。ロンドンの医師が撮ったとされたが、1994年に、おもちゃの潜水艦に首をつけた模型だったという関係者の証言が報じられた。
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北米の森に棲むとされる大型の類人猿。1967年に撮られた、森の中を振り返りながら歩く「パターソン・ギムリン・フィルム」が有名だが、着ぐるみだとする説も根強い。
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森の中を歩きながら一瞬こちらを振り返る毛むくじゃらの姿を撮った、約1分の映像。着ぐるみだという主張と本物だという主張が、半世紀以上も争われている。
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ウェストバージニア州ポイント・プレザントで目撃された、赤い目の巨大な翼を持つ人影。翌年12月に町の橋が崩落して46人が亡くなり、予兆だったと語られるようになった。
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家畜の血を吸うとされる怪物。スペイン語で「ヤギの血を吸うもの」。最初の目撃証言は、同じ年に公開された映画『スピーシーズ』のクリーチャーとよく似ていたと指摘されている。
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ビール瓶のように胴の太い蛇。ジャンプする、いびきをかく、酒が好きなどと言われる。各地の自治体が懸賞金をかけているが、捕獲された例はない。
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広島県の比婆山連峰で目撃された、ゴリラほどの大きさの類人猿。当時の西城町は「類人猿係」を設けて対応した。
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ジョージ・アダムスキーが、カリフォルニアの砂漠で金星人と会ったと主張した。彼が撮影した釣鐘型の円盤は、その後の「空飛ぶ円盤」の典型的な形になった。
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ニューハンプシャー州で夜道を車で走っていた夫婦が、2時間の記憶を失った。のちに催眠療法で「宇宙人に連れ去られ、身体を調べられた」と語った。宇宙人による誘拐(アブダクション)の最初の有名な例。
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ウェストバージニア州の村に光る物体が落ち、見に行った子どもたちが、スペード形の頭をした身長3メートルほどの怪物を見たという。
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UFOの目撃者のもとに現れ、口止めをしていくという黒服の男たち。機械のようにぎこちない話し方をするともいわれた。1997年に同名の映画になった。
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甲府市のぶどう畑に着陸したUFOから宇宙人が現れ、小学生の肩をたたいたという事件。日本のUFO事件の代表例として、テレビで繰り返し取り上げられた。
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高知市介良の中学生たちが、田んぼで灰皿ほどの小さなUFOを見つけて何度も捕まえたと語った事件。持ち帰ったUFOは、そのたびに消えてしまったという。
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ヒマラヤの雪山に住むという類人猿のような生き物。「雪男」と訳される。1951年に登山家が撮った巨大な足跡の写真が話題を呼び、各国の探検隊が捜索した。
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ニュージャージー州の松林に住むという、馬の頭とコウモリの翼を持つ怪物。13番目の子として生まれた赤子が怪物に変わって煙突から飛び去った、という伝説がある。
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鹿児島・池田湖で目撃が相次いだ巨大生物。ネッシーにならって名付けられた。湖には実際に大ウナギが住んでおり、その見間違いではないかともいわれる。
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ビデオ映像に写り込んだ、細長い棒のような身体で空を高速で飛ぶ未確認生物。のちに、ビデオカメラの前を横切った虫の残像だとほぼ確かめられた。
第四部未解決の怪事件
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大西洋を漂流しているところを発見された帆船。積荷も食料も残っていたのに、乗員10人は一人もいなかった。救命ボートが消えていたことから、何らかの理由で船を捨てたと考えられている。
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アデレードの海岸で見つかった身元不明の男性の遺体。服のポケットの隠しポケットから、ペルシアの詩集の最後の一語「タマム・シュッド(終わった)」を切り抜いた紙片が見つかった。2022年に研究者がDNA鑑定で身元を特定したと発表した。
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ウラル山脈で雪山登山中の9人が死亡した事件。テントは内側から切り裂かれ、一行は氷点下の中を薄着や裸足で外へ逃げていた。2019年からの再調査では雪崩説が有力とされた。
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オハイオ州立大学の電波望遠鏡が受信した72秒間の強い電波。記録を見た研究者が印字の横に「Wow!」と書き込んだ。同じ信号は二度と観測されていない。
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船や飛行機が消えるとされる海域。1945年に訓練飛行中の5機の雷撃機が消息を絶った「フライト19」が有名。ただし実際の事故率はほかの海域と大差ないとされる。
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イギリスが北米に作った植民地。補給船が3年ぶりに戻ると、住民は一人残らず消えていた。柱に「CROATOAN」という言葉だけが刻まれていた。
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シベリアの森林上空で大爆発が起き、2000平方キロメートル以上の森の木がなぎ倒された。隕石か彗星が空中で爆発したという説が有力だが、クレーターも破片も見つかっていない。
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空から魚やカエルなど、降るはずのないものが降ってくる現象。竜巻で巻き上げられた説などがある。2009年には石川県などでオタマジャクシが空から降る騒ぎがあった。
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部屋の中で、人の身体だけが灰になって見つかる現象。周囲の家具はほとんど燃えていないことが多い。衣服が芯になって脂肪がゆっくり燃える「ろうそく効果」で説明されている。
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1万3000年前から地球を回っている異星人の人工衛星だという噂。1998年にスペースシャトルから撮られた黒い物体の写真が「証拠」とされたが、船外活動で失われた断熱カバーとみられている。
第五部日本の怪異
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陰陽道は、陰陽五行説に基づいて天文、暦、占い、祭祀を司った朝廷の技術。安倍晴明はその第一人者で、式神を操ったなど多くの伝説が生まれた。
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深夜1時から3時ごろ、白装束に頭へ火を灯した鉄輪をかぶり、神社の木に藁人形を五寸釘で打ちつけて相手を呪う。七日間、誰にも見られてはならないとされる。
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透視能力を持つとされた御船千鶴子や長尾郁子を、東京帝大の福来友吉らが公開実験した騒動。実験の不備や疑惑が報じられるなか、千鶴子は自ら命を絶った。福来は大学を追われた。
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夜の音楽室で鳴るピアノ、動き出す人体模型、段が増える階段。子どもたちの間で語られる学校の怪談は、民俗学者の常光徹が集めた本のシリーズや、1995年からの映画で一大ブームになった。
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学校の3階のトイレの3番目の個室をノックして呼ぶと、返事をする女の子の霊。地域ごとに呼び方やルールが違う。
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マスクをした女が「わたし、きれい?」と聞き、マスクを外すと口が耳まで裂けている。岐阜県から全国へ噂が広がり、集団下校をさせた学校もあった。
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UFO、超古代文明、心霊、陰謀論を扱う日本のオカルト雑誌。読者のページ「ムー民」の文化や、付録の数々で愛されてきた。
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ユリ・ゲラーがテレビでスプーンを曲げてみせ、日本中の子どもがスプーンをこすった。「超能力少年」が次々に現れ、やがてトリックを暴かれる騒動も起きた。
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保元の乱に敗れて讃岐に流された崇徳上皇は、「日本の大魔縁となる」と誓って死んだと伝わる。菅原道真、平将門と並ぶ日本三大怨霊。道真は祟りを恐れて神に祀られ、いまでは学問の神になった。
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平将門の首を祀るとされる塚。移転や取り壊しを計画するたびに関係者に不幸が起きたと語られ、ビル街の真ん中に残されている。
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人の理解を超えた不思議な現象や、それを起こすとされる存在をまとめて指す言葉。江戸時代には鳥山石燕の『画図百鬼夜行』などで姿が描かれて広まり、戦後は水木しげるの漫画が現代の妖怪の姿を形づくった。
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人の顔をした牛の姿で生まれ、未来の災いを予言して数日で死ぬという妖怪。小松左京の小説『くだんのはは』でも知られる。
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肥後の海に現れ、「疫病が流行ったら私の姿を描いて人々に見せよ」と告げたという、長い髪とくちばしを持つ妖怪。2020年の新型コロナウイルスの流行で突然有名になり、厚生労働省の啓発にも使われた。
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山に住み、神通力を持つ妖怪。もとは中国で流れ星を意味する言葉だった。鼻の高い赤い顔の天狗と、鳥のくちばしを持つ烏天狗がいる。
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頭に皿を載せた水辺の妖怪。相撲とキュウリを好み、人を水に引き込む。各地の寺には「河童のミイラ」とされるものが残っている。
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古い家に住みつく子どもの姿の妖怪。いる家は栄え、いなくなると家が傾くといわれる。柳田國男の『遠野物語』に記録された。
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夜の都大路を、鬼や妖怪の群れが練り歩くこと。出会うと死ぬともいわれた。室町時代の『百鬼夜行絵巻』には、古道具が化けた妖怪たちが楽しげに行進する姿が描かれている。
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長い年月を経た道具に魂が宿り、妖怪になったもの。捨てられた古道具たちが人間に仕返しを企てる『付喪神絵巻』が伝わる。唐傘お化けや提灯お化けもその仲間。
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夜になると首がするすると伸びる妖怪。首が胴から抜けて飛び回る「抜け首」の型もある。見た目は普通の人で、本人も気づいていないことがあると語られる。
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硫黄の匂いが立ち込める荒涼とした霊場で、死者の魂が集まる場所とされる。夏の大祭には、死者の言葉を語る盲目の巫女「イタコ」の口寄せを求めて人々が並ぶ。
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あまりに恐ろしく、聞いた者は恐怖で死んでしまうという怪談。そのため誰も内容を知らない、という話だけが伝わっている。
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人間の顔をした犬が、夜の高速道路を走る車を追い抜いていく、などといわれた都市伝説。子どもたちの間で爆発的に広まり、雑誌やテレビでも取り上げられた。
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かつて村人の一人が村の全員を殺害し、地図から消されたという村の伝説。2000年ごろにテレビ番組が取り上げて有名になったが、該当する事件の記録は見つかっていない。
第六部ネット怪談
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田んぼの向こうで白くくねくねと動く何か。それが何なのか理解してしまうと、正気を失う。
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「ぽぽぽ」と笑う、背丈が八尺(約2.4メートル)もある白い服の女。魅入られた子どもは数日のうちにとり殺される。
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神社で見つかった寄木細工の箱。女性と子どもを呪い殺すために作られた呪具だという。ある地方の差別の歴史と結びつけた生々しい語り口で広まった。
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いつもの電車に乗っていたら、存在しない「きさらぎ駅」に着いてしまった、という女性がリアルタイムで書き込み続けた話。最後の書き込みの後、彼女は戻らなかった。
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人が消えた世界に迷い込むと、作業着姿のおっさんが現れて「なんでこんなところにいるんだ」と怒り、元の世界に戻してくれる。怖いのか優しいのか分からない存在。
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画像加工コンテストに投稿された、顔のない長身の黒服の男。子どもたちの写真の背後にそっと写り込んでいる。創作から生まれたが、実際の事件のきっかけにもなった。
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異常な物品や生物を「確保・収容・保護」する架空の組織の報告書を、大勢の書き手が書き継いでいる共同創作サイト。各国語版があり、日本支部も独自の報告書を書いている。
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SCP財団の最初の報告書。見られている間は動けないが、目を離した瞬間に首をへし折りに来る彫刻。4chanに投稿された一枚の画像と文章から、共同創作の世界全体が育った。
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夢の中で遊園地のような電車に乗ると、「次は活けづくり」というアナウンスとともに乗客が一人ずつ殺されていく。夢が続きのように繰り返されるという話。
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米を詰めたぬいぐるみを使い、夜中に一人で「かくれんぼ」をする降霊術とされる遊び。実況しながら試す人が相次いで流行した。
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昔訪れた村を再訪すると、看板が「巨頭オ」に変わっていた。草むらから、頭の異様に大きい人間たちが現れる。短く説明のない不気味さで語り継がれている。
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オレゴン州のゲームセンターに置かれ、遊んだ者に悪夢や記憶喪失をもたらしたというアーケードゲームの都市伝説。黒服の男たちがデータを回収していったともいわれる。実在の証拠はない。
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夜のショッピングモール、誰もいないプール、蛍光灯の廊下。本来人がいるべき場所から人だけが消えた写真を集め、その不安な懐かしさを味わう。バックルームとともに広まった。
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「現実からうっかり外れると、黄色い壁紙と湿ったカーペットの、終わりのない空き部屋に迷い込む」。4chanに投稿された一枚の写真から広がった。
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真っ白な顔に裂けた口、まぶたのない目。ネットに出回った一枚の不気味な写真に、あとから殺人鬼の物語がつけられた。英語圏の怖い話「クリーピーパスタ」を代表するキャラクターになった。
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中古で買った『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』のカートリッジに、前の持ち主の霊が取り憑いていた、という投稿から始まった連載。ゲームの改造動画を証拠として添え、読者を巻き込んで展開した。
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夏休みに海辺の旅館で住み込みのアルバイトをした若者たちが、立ち入りを禁じられた二階で得体の知れないものに出会う話。長さと構成の巧みさで、ネット怪談の名作として繰り返し語られている。
第七部降霊と占いの道具
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ニューヨーク州の家で姉妹が霊とラップ音で交信したことが、欧米中に降霊会ブームを巻き起こした。のちに姉妹の一人が、足の関節を鳴らしていたと告白した(後に撤回)。
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アルファベットと数字、YESとNOが印刷された板の上で、参加者が指を置いた小さな台が動いて霊の言葉を綴るとされる。1891年に特許が取られ、おもちゃとして大量に売られた。台が動くのは無意識の筋肉の動き(観念運動)によると説明されている。
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降霊会で霊媒の口や鼻から流れ出るとされた白い物質。写真にも数多く残されたが、多くはガーゼや薄い布だったことが分かっている。1944年には霊媒ヘレン・ダンカンがイギリスの古い魔女法で有罪になった。
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ボストンの写真家ウィリアム・マムラーが、依頼人の背後に死者がうっすら写った写真を売り出したのが始まりとされる。リンカーンの未亡人の肩に大統領の霊が手を置く写真が有名。多重露光による演出だった。
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西洋の「テーブル・ターニング」が明治に伝わり、日本の狐狸信仰と混ざったもの。のちに五十音と鳥居を書いた紙の上で硬貨を動かす形が学校で大流行した。
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Y字の枝や二本の針金、振り子を手に歩き、地下の水脈や鉱脈を探す方法。16世紀の鉱山書『デ・レ・メタリカ』にもその姿が描かれている。いまも水道管探しなどで使う人がいるが、対照実験では効果は確かめられていない。
第八部呪われた品々
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深い青色の45.52カラットのダイヤモンド。持ち主に不幸をもたらすという伝説がつきまとい、宝石商が売り込みのために話を膨らませたとも言われる。1958年に書留郵便でスミソニアン博物館へ送られ、いまもそこにある。
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王墓の発掘を支援したカーナヴォン卿が、開封の数か月後に急死したことから「王の眠りを妨げた者は死ぬ」という噂が新聞で広まった。発掘を率いたハワード・カーターは、その後16年以上生きている。
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画家の少年が持っていた、水兵服の古い人形。夜中に家の中を動き回ったなどの話が残る。いまはキーウェストの博物館に置かれ、無断で写真を撮ると不幸になるとして、世界中から謝罪の手紙が届く。
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心霊研究家のウォーレン夫妻が引き取った、ラガディ・アンという布製の人形。夫妻のオカルト博物館のガラスケースに収められていた。映画では陶器の不気味な人形に作り替えられた。
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涙を浮かべた少年の複製画が、火事で焼けた家から無傷で見つかる、とイギリスの大衆紙が報じて騒ぎになった。新聞社は読者から絵を集めて燃やした。量産品で、どこの家にもあったというのが真相に近い。
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処刑された男トマス・バズビーが愛用し、座った者は死ぬと呪ったとされる椅子。パブに置かれ、座った客が次々に事故に遭ったという話が伝わる。いまは誰も座れないよう、サースクの博物館の壁に高く吊るされている。
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亡くなった少女が可愛がっていたおかっぱのいちま人形。供養のために寺に納められたあと、髪が伸び続けていると伝えられる。昭和のテレビや雑誌で繰り返し取り上げられた。
該当する見出し語は、この分類にはありません。辞典全体の索引も引いてみてください。
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