科学の歴史は、正しい答えだけでできているわけではありません。エーテルは宇宙を満たすとされ、燃素は火の正体とされ、やがて姿を消しました。猫を箱に入れる思考実験や、悪魔を仮定する思考実験のように、想像の力で世界を説明しようとした試みもあります。ここでは、科学の周縁にある奇談と、寄り道の面白さを集めました。
68語
捨てられた理論
-
エーテルの風を検出しようとして失敗した実験。相対性理論への道を開いた。
-
物が燃えるとき、燃素が出ていくとした説。ラボアジエの酸素説に取って代わられた。
-
地球が宇宙の中心にあるとした説。
-
熱を、目に見えない流体として考えた説。
-
使う器官は発達し、使わない器官は退化して、その性質が子に遺伝するとした説。
-
アメリカの天文学者。火星に知的生命がいると考え、観測所を建てた。のちに、冥王星の発見の契機となる予測も行った。
-
「ニューヨーク・サン」紙が、月に生物がいるという記事を連載した、いわゆる月の大デマ。
-
『衝突する宇宙』で、彗星の接近が聖書の出来事を起こしたと論じた。
-
DNAの配列を変えずに、遺伝子の働きが変わる仕組み。
-
バンヴェニストが、水が溶けた物質を記憶すると主張したが、再現されなかった。
思考実験と逆説
-
箱の中の猫が、生きているとも死んでいるとも言える、という量子力学の思考実験。
-
宇宙のすべての粒子の位置と運動を知る知性は、未来を予測できるだろうか。
-
猿がタイプライターを無限に叩けば、シェイクスピアを書くという、確率の思考実験。
-
満室でも、無限の部屋があれば新しい客を泊められるという、無限の逆説。
-
アキレスは亀に追いつけない。運動の逆説。
-
過去に戻って祖父を殺せば、自分は生まれない。
-
高速で旅した双子は、地球に残った双子より若い。相対性理論の帰結。
-
「自分自身を含まない集合の集合」は存在できるか。
-
「自分でひげを剃らない人だけを剃る床屋」は、自分を剃るのか。
-
部品をすべて取り替えた船は、元の船と同じか。
-
サールが提出した思考実験。記号を操作するだけで、理解しているといえるか。
-
五人を救うために、一人を犠牲にしてよいか、という倫理の思考実験。
-
自分は、水槽に浮かぶ脳で、外の世界は幻ではないか。
-
外見も行動も人間と同じだが、意識を持たない存在を想定する思考実験。
-
宇宙のゆらぎから、記憶を持った脳が偶然生まれる、という思考実験。
-
宇宙に知的生命が多いなら、なぜ、まだ出会わないのか。
-
銀河系にある、交信可能な文明の数を見積もる式。
-
恒星のエネルギーを、すべて利用するために、恒星を囲む構造物。
-
地球の音や音楽を収めた金のレコード。探査機に搭載された。
-
地球外知的生命体探査。
-
自分が生まれた時代から、人類の残りの数を推定する論法。
-
ボストロムが提示した、世界は高度な計算機の中にあるかもしれない、という仮説。
奇妙な実験と研究
-
「人々を笑わせ、考えさせる」研究に贈られる賞。日本人の受賞者も多い。
-
ピッチという、非常に粘度が高い物質が、漏斗から滴り落ちるのを、何十年も観察する実験。
-
権威に命じられて、人がどこまで他人に電気ショックを与えるかを調べた。
-
看守と囚人の役を割り当てられた学生が、役割に染まっていく様子を観察したとされる実験。のちに、手法への批判が強まった。
-
ベルの音と餌を結びつけると、ベルだけで唾液が出るようになる。条件反射。
-
ネズミがレバーを押すと餌が出る装置。行動を、報酬で形づくる実験。
-
子ザルが、針金の母と布の母のどちらに愛着を示すかを調べた実験。
-
少年たちのキャンプで、集団の対立と融和を観察した実験。
-
照明を変えても、生産性が上がった。人は、観察されると変わる。
-
バスケットボールのパスを数える映像の中に、ゴリラが現れても、多くの人が気づかなかった実験。
-
目の前のマシュマロを我慢できるか、子どもを調べた研究。
-
カルフーンが行った、ネズミの個体数実験。過密になると、行動が崩壊したという。
-
テネシー大学の研究施設。人体の腐敗の過程を、屋外で観察する。
-
アインシュタインの死後、病理医が脳を保存し、研究に使った。
-
植物学者のウィリアム・ビールが、種子を瓶に埋め、長い年月をかけて発芽を調べ始めた実験。
-
英国王立研究所が、子どもに向けて行う科学の講演。
科学者の逸話
-
浴槽で浮力の原理に気づき、「分かった」と叫んで、裸で走り出したという逸話。
-
落ちるリンゴから、万有引力を思いついたという逸話。
-
ピサの斜塔から、重さの違う球を落としたとされる、伝説の実験。
-
ヘビが自分の尾を噛む夢から、ベンゼンの環状構造を思いついたという逸話。
-
夢で、元素の周期表の全体を見たという逸話が伝わる。
-
顕微鏡で観察した植物の構造に、細胞と名づけた。
-
放射能を研究し、二度ノーベル賞を受賞した。彼女のノートは今も、放射能を帯びている。
-
X線回折の写真で、DNAの二重らせん構造の発見に貢献した。
-
トウモロコシで、動く遺伝子を発見した。評価は、数十年後に、ノーベル賞となって訪れた。
-
計算機科学の父。第二次世界大戦中は、暗号解読にも貢献した。
-
物理学者。ボンゴを叩き、金庫破りが趣味で、『ご冗談でしょう、ファインマンさん』は、その逸話集。
-
ファインマンの、自伝的な逸話集。
-
物理学者。ビッグバン理論を提唱し、『不思議の国のトムキンス』などの啓蒙書も書いた。
-
物理学者のパウリが実験室に入ると、装置が壊れるという冗談。
-
空気中の窒素から、アンモニアを作る方法。肥料を大量に作れるようになり、人口を支えた。
-
アンモニア合成でノーベル賞を受賞したが、毒ガスの開発にも関わった。
-
原子爆弾を開発したアメリカの計画。
-
マンハッタン計画を率いた物理学者。
-
ロケット技術者。V2ロケットも、アポロ計画のサターンロケットも、手がけた。
-
テレビ番組『コスモス』で、宇宙の魅力を広めた天文学者。
該当する見出し語は、この分類にはありません。辞典全体の索引も引いてみてください。
ほかの棚へ