澁澤龍彦(1928年〜1987年)は、サドやバタイユを訳し、黒魔術や錬金術、異端と悪徳、人形と少女、鉱物と植物までを、明晰な文章で語りました。彼の本を開くことは、ひとつの奇妙な図書館に入ることです。ここでは、その著作と、書棚に並んだ人々や事物を集めました。
書名の刊行年は初版の年です。全集・文庫で内容や構成が異なるものがあります。
95語
評論・エッセイ
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サドの再評価を、日本の読者に向けて投げかけた、初期の評論集。
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サド、コクトー、ベルメールなどを論じた、評論集。
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悪魔崇拝や魔女、ジル・ド・レなどを通して、黒魔術の歴史を語った。
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毒薬と毒殺者の歴史を、エッセイの形で綴った。
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オブジェ、アルチンボルド、庭園、ダリなど、想像力の宇宙をめぐる。
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カリオストロ伯爵夫人からバートリ・エルジェベトまで、悪女を集めた読み物。
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ヨーロッパの奇人や錬金術師、異端者の列伝。
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薔薇十字団、フリーメイソンなど、秘密結社の歴史を語った。
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カッパ・ブックスから出て、ベストセラーとなった、人生論の一冊。
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エロティシズムの文学と思想を、論じた評論集。
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マニエリスム、ボマルツォの庭園、ベルメールなど、美術を語った。
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ジル・ド・レ、ボスなどの、異端者を描いた評論。
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ルイ14世とバイエルン王ルートヴィヒ2世を対比した。
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自身が偏愛した作家たちを、論じた評論。
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石、鉱物、庭園、小さなものの中の宇宙を、語ったエッセイ。
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さまざまな図像と観念を集めた、エッセイ集。
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東西の奇談を集めて、語ったもの。
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少女という存在への偏愛を、論じた。
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映画についての、エッセイを集めた。
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プリニウスの『博物誌』を、語ったエッセイ。
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植物とその図像を巡って、語った遺稿。
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ヨーロッパの美術や文化について書いた、エッセイ集。
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晩年のエッセイを集めた一冊。
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親交のあった三島について、書いた回想と論考。
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桃源社から出た、初期の著作集。
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河出書房新社が刊行した、全集。
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翻訳を集めた全集。
小説
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初期の短編小説。澁澤の小説は、幻想と博識の結びついた文体が特徴。
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日本や西洋の古い話を題材にした、短編集。泉鏡花文学賞を受けた。
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眠る姫を主人公にした、幻想的な短編集。
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天竺を目指した平安時代の親王を描いた、遺作の長編小説。読売文学賞を受けた。
翻訳したもの
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サドの小説。澁澤の訳が発禁の対象となり、サド裁判に発展した。
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美徳の不幸を描いた小説。澁澤による訳がある。
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ジュスティーヌの物語の、原型となった作品。
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ポーリーヌ・レアージュ名義の小説。澁澤の訳で、日本に知られた。
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マンディアルグの小説。澁澤が訳した。
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マンディアルグの短編集。澁澤が訳した。
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詩人・映画作家。澁澤が紹介と翻訳に力を注いだ。
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幻想と官能の作家。澁澤が、日本に紹介した。
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『さかしま』で知られる、デカダンスの作家。
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『O嬢の物語』の作者とされる、覆面作家。
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泥棒から作家となった。澁澤の周辺で紹介された。
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小説家・画家・思想家。サドの研究でも知られる。
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『ユビュ王』を書いた劇作家。パタフィジックの創始者。
サド裁判とその余波
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澁澤の弁護に、大岡昇平や埴谷雄高が証人に立った。
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『俘虜記』『野火』の作家。サド裁判で、澁澤の証人に立った。
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『死霊』の作家。サド裁判で、証人に立った。
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サドの選集や、前衛的な思想書を出した出版社。
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澁澤の初期の著作を出した出版社。
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内藤三津子が興した、幻想と異端の書を出した出版社。
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フランス文学の出版社。澁澤の訳書も出した。
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澁澤の全集と、文庫を出す出版社。
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『ユリイカ』『現代思想』を出す出版社。
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雑誌『牧神』などを出した、出版社。
雑誌と編集
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澁澤龍彦の特集を組むなど、幻想美術を紹介した雑誌。
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幻想と耽美の作家たちが寄稿した雑誌。
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『夜想』や『銀星倶楽部』などを出した、出版社。
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朝日出版社が出した、思想誌。
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幻想文学会が発行した、批評誌。
周辺の人々
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フランス文学者、シュルレアリスムの研究者。澁澤の弟子筋にあたる。
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フランス文学者。セリーヌの翻訳などで、澁澤と並ぶ存在。
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フランス文学者・作家。澁澤と親しかった。
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インド学者。澁澤や種村と交わった。
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作家・翻訳家。澁澤の最初の妻。
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澁澤の妻。エッセイを書いた。
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コラージュ作家。澁澤や巖谷の本の装画を手がけた。
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版画家。瀧口修造や澁澤の周辺で活動した。
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グラフィックデザイナー。『アンアン』の創刊を手がけた。
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詩人。澁澤の周辺で、交遊した。
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詩人・翻訳家。澁澤と親交があった。
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版画家・作家。澁澤の周辺にいた。
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作家。文学者として、澁澤の翻訳や活動を評価した。
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評論家。ロートレアモンの翻訳でも知られる。
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暗黒舞踏の創始者と、澁澤の交流。
偏愛の対象
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ルネサンスの後に現れた、技巧と歪みの美術。澁澤が愛した。
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野菜や果物で人の顔を描いた、画家。澁澤が紹介した。
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怪物の彫像が点在する庭園。澁澤が紹介した。
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若い娘の血を浴びた、と伝わる、ハンガリーの伯爵夫人。
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東方の神に仕えた、奇矯なローマ皇帝。
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ノイシュヴァンシュタイン城を築いた、バイエルンの王。
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少女の球体関節人形を写した、ベルメール。澁澤が日本に紹介した。
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関節が球体になった人形。日本では、四谷シモンらが広めた。
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『少女コレクション序説』などで、澁澤が偏愛した題材。
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『胡桃の中の世界』などで語られた、鉱物への偏愛。
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小さな殻の中の、宇宙の象徴。エッセイの題にもなった。
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澁澤が思い描いた、私的な理想の国。
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バタイユらの思想を、澁澤が日本に紹介した。
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退廃を美とした、世紀末の思潮。ユイスマンスが代表。
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正統から外れた思想や信仰。澁澤の一貫した関心だった。
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仮面の下で、人々が身分を忘れた、カーニヴァルの文化。
鎌倉と暮らし
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澁澤が晩年まで暮らした、北鎌倉の家。
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書斎には、髑髏やオブジェが飾られていた。
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没後、たびたび開かれた回顧展。
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咽頭癌のため、59歳で亡くなった。
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文庫化や全集が続き、新しい読者が生まれた。
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