詐欺は、信じたい気持ちにつけ込む仕事です。だからこそ、稼いだ額よりも、語られた物語のほうが後世に残ります。ここでは、大がかりな詐欺、絵画の贋作、なりすまし、奇妙な盗み、そして脱獄の記録を集めました。被害の重い事件も含むため、面白がる書き方は避け、確かな記録に沿って書いています。
裁判記録などで確かめられる事柄を中心にしています。
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大がかりな詐欺
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「エッフェル塔を売った男」。1925年、パリで、塔を解体して鉄屑として売るという偽の話で、業者を騙した。
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新しい出資者の金で、前の出資者に配当を払う投資詐欺を行った。この仕組みは、彼の名から「ポンジ・スキーム」と呼ばれる。
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数百億ドル規模のポンジ・スキームを、数十年続けた。2008年に発覚し、懲役150年の刑を受けた。
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ブルックリン橋などを、観光客に売りつけた詐欺師。何度も、同じ手を使った。
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実在しない国「ポヤイス」の土地を売り、移民を集めた。渡航した入植者の多くが、命を落とした。
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サルの上半身と魚の下半身を縫い合わせた、見世物の作り物。バーナムが展示した。
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興行師。「ごまかし」と「見世物」の境を歩き、サーカスを大衆娯楽にした。
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ニューヨークの新聞が、月に人間のような生きものや動物がいると報じた偽記事。
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持ち主に不幸が及ぶという呪いの噂が広まった宝石。多くは、後世の宣伝によって作られた。
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「猿人と人間をつなぐ化石」と発表されたが、四十年後に、人の頭骨と類人猿の顎を組み合わせた偽物と判明した。
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ネス湖の怪物の写真として、最も有名な一枚。のちに、玩具の潜水艇に細工した偽物だったと、関係者が語った。
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「大金を預けたい」と持ちかけ、手数料を騙し取る詐欺。前払い詐欺の代表。
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電話で息子や警察官を装い、金を振り込ませる。「オレオレ詐欺」と呼ばれて、社会問題となった。
贋作者と偽物
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フェルメールの贋作を描き、高値で売った画家。ナチスの高官に絵を売ったとして裁判になり、贋作だと自ら証明した。
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ピカソやマティスなど、有名画家の贋作を描いて、世界中の画廊に売り込んだ。
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ハワード・ヒューズの自伝を、本人の許可なく捏造して出版社を騙し、発覚して服役した。
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雑誌『シュテルン』が、多額の金を払って買ったヒトラーの日記。のちに、贋作と判明した。
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「発見された」と称して、存在しない画家の作品を、次々に描いた贋作者。2010年に有罪判決を受けた。
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「全聾の作曲家」として知られたが、別の作曲家が作曲していたことが、本人の報道で明らかになった。
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藤村新一が、旧石器時代の遺跡を、自分が埋めた石器で「発見」していた。教科書にも載っていた。
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理化学研究所の研究者が、刺激を与えるだけで細胞が万能になったと発表した論文。撤回された。
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偽造の紙幣。歴史を通じて、国家が、敵国の経済を混乱させる目的でも造った。
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ナチスが、イギリスの経済を混乱させるため、収容所の囚人に、ポンド紙幣を偽造させた計画。
なりすましと変装
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十代で、パイロットや医師、弁護士になりすまし、小切手の偽造で稼いだ。映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のモデル。
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「偉大なる詐称者」。僧侶、外科医、教師など、さまざまな職業になりすました。
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ロシアのロマノフ家の末娘アナスタシアを名乗った女性。のちのDNA鑑定で、別人と判定された。
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フランス革命で幽閉された少年。死後、自分こそが王太子だと名乗る人物が、何十人も現れた。
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村から出て行方不明となった男になりすまし、その妻と暮らした男の事件。
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行方不明の貴族の跡継ぎになりすまして、遺産を請求した男の事件。
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二つの陣営のために働く間者。真の忠誠が、どちらにあるかわからない。
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ソ連のために働いた、イギリスの情報部の高官。「ケンブリッジ・ファイヴ」の一人。
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ドイツ人の記者を装って日本で活動したソ連のスパイ。日本の最高機密に近づいた。
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ダンサー。第一次世界大戦中に二重スパイの疑いで、フランスで銃殺された。
怪盗と大がかりな窃盗
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モーリス・ルブランの小説の怪盗紳士。変装の名人で、ホームズと対決する。
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江戸川乱歩の小説の怪盗。変装を得意とし、名探偵の明智小五郎や少年探偵団と戦う。
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江戸の大名屋敷に忍び込んだ盗賊。盗んだ金を貧しい人に配ったという伝説がある。
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豊臣秀吉の時代の盗賊。釜茹での刑に処されたと伝わる。歌舞伎の題材にもなった。
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河竹黙阿弥の歌舞伎。盗賊の五人組が、舞台で名乗りをあげる場面が、知られる。
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ロンドンの盗賊。何度も、牢獄から脱獄した。
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シャーウッドの森に住む義賊。富める者から奪い、貧しい者に与えたと伝えられる。
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鉄の甲冑を身につけた強盗。絞首刑になり、国民的な英雄として語られる。
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西部の無法者。銀行や列車を襲い、仲間に裏切られて殺された。
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西部の無法者。21歳で、保安官に射殺された。
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大恐慌のさなか、銀行強盗を重ねた男女。1934年に、待ち伏せで射殺された。
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旅客機をハイジャックして、身代金を受け取り、パラシュートで飛び降りた男。以来、行方不明。
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世界のダイヤの取引の中心地で、厳重な金庫から、莫大な価値の宝石が盗まれた。
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ルーヴルの職員が絵を盗み、二年後に、イタリアで取り戻された。盗難をきっかけに、絵の名声が高まった。
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警官に扮した二人組が、フェルメールやレンブラントなど十三点を盗んだ。作品は、いまも見つかっていない。
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列車を止め、郵便袋から、約260万ポンドを奪った。首謀者のうち、ロナルド・ビッグスは、逃亡した。
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街の女性を殺した、正体不明の連続殺人犯。多くの映画や小説の題材になった。
脱獄と逃亡
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三人の囚人が、スプーンで壁に穴を開け、ゴムのいかだで海へ出た。生死は不明のまま。
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湾に浮かぶ孤島の刑務所。脱獄は不可能とされ、「ザ・ロック」の名で知られた。
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「昭和の脱獄王」。四度、脱獄に成功した。網走刑務所では、手錠を外すために味噌汁を使って錠を腐食させた。
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明治時代に建てられた刑務所。現在は、博物館として公開されている。
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アンリ・シャリエールの自伝小説。フランス領ギアナの流刑地から、繰り返し脱走を試みる。
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フランスが、流刑地として使った孤島。ドレフュス大尉が収容された。
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ユダヤ人の大尉が、無実の罪で流刑にされた。作家ゾラが、「私は告発する」を発表して、世論が動いた。
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ジョン・スタージェス監督の映画。捕虜が、トンネルを掘って、収容所から脱走する。
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スティーヴン・キングの原作を映画化した作品。冤罪で入った男が、二十年かけて脱獄する。
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第二次世界大戦中、脱走を繰り返した捕虜が入れられた城。脱走用のグライダーまで、こっそり作られた。
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牢の中で、囚人たちを取り仕切った古株の囚人。畳を重ねた上に座った。
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江戸の牢屋。吉田松陰らも、ここに収容された。
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